メジャーリーグ・ドジャースが3月21日、大谷翔平の通訳を務めた水原一平氏を解雇したと発表した。
前日20日、韓国でのパドレスとの開幕戦では、大谷の隣で通訳業務を行う水原氏の姿があったが、まさに寝耳に水の急展開。米メディアの報道によると、水原氏の違法なスポーツ賭博による億単位の借金が問題となり、その補填のため、大谷の銀行口座から送金していたという。スポーツ紙デスクが言う。
「日本でもアメリカでも、裏方が選手の金に手を出すことは過去にあった。表沙汰になるかどうかは別ですが。今回は金額が大きいのと、鳴り物入りで入ってきたFA選手の通訳であり、社会的影響が大きいとみた球団側が解雇した、というのが真相のようです」
開幕戦を取材する日本メディアは、大混乱に陥っている。スポーツ紙デスクが続ける。
「一報を出したのが米メディアだったこともあり、裏取りに時間がかかった。今度は水原氏を直撃しなければいけないので、少ない人数で手分けして居所を探すことになる。普段は野球以外のことを答えない大谷にも対応してもらわないと、衝撃が大きすぎて…」
歴史的一戦と煽られて始まったメジャーリーグのアジア戦略に、思わぬ形でケチがついてしまった形だが、メジャー経験がある日本の球界関係者は、
「最も身内である通訳に迷惑をかけられたら、どうしようもない。仕事のパートナーをコロコロ変えるわけにもいかないから、大谷も我慢している部分はあったのだろうが、実害が大きいので庇いきれなかったのではないか。今後は新たな通訳を探すと思うが、特にメンタル面で心配。新妻のフォローも大事になってくる」
違法賭博が絡んだことで今後、発言が注目される球界関係者もいる。元巨人投手の笠原将生氏、そして愛甲猛氏だ。
「笠原氏は2015年に、禁止されている野球賭博に関わったとして、巨人から契約解除された。現在は12球団の球場への出入りが禁止されています。賭博事情には精通しており、発言をすれば注目度は大きくなる。同様に、アウトロー案件を引き受けてきた愛甲氏も、何らかの発言をマスコミから求められるかもしれません」(前出・スポーツ紙デスク)
ウラ事情を知る2人が口を開くのか、注目したい。