大谷に続き、令和日本球界最高の投手・山本由伸もドジャースに入団。いずれもビッグなアメリカンドリームを手にしたが、一口にメジャー選手と言ってもピンからキリまでいる‥‥。日本人メジャーリーガーたちの、驚きのマネー事情を総力特集する!
約100億円の年俸のうち、97%が「後払い契約」の大谷翔平(29)。手元に入るのは年間200万ドル(約3億1000万円、4月25日現在)だが、実際の年収としては100億円を超えると言われる。広告代理店関係者が言う。
「日米合わせて十数社とのCM・スポンサー契約を結んでおり、あの『水原事件』後ですら、新しく増えています。年間広告収入は23年の時点で50億円を軽く超えることが、米『フォーブス』誌で報じられている。しかも10年900億円とも言われるニューバランスとの用具契約は、そこに含まれていません」
最新のスポンサーはシンガポールの機器メーカー、ラプソード社。投球や打球の高精度データを計測できる製品が日米の球団で使われ、大谷も愛用しているという。アドバイザーとしても契約しており、契約額は相当な高額となるはずだ。
それだけグラウンド外で稼げるならば、本業の年俸を後払いにしたところで痛くもかゆくもない。それに加えて、MLB事情に詳しいジャーナリストの友成那智氏が、最近のメジャー選手に共通する「錬金術」の存在を明かす。
「高額年俸のスター選手はほぼ全員、代理人や税理士を中心とするみずからの〝チーム〟の中に、資産を運用するファイナンシャルアドバイザーを雇用しています」
ただプレーに集中しているだけで、資産が勝手に増えていくスキームができあがっているのだ。となれば大谷の年収は100億円超えが当たり前、さらなる上積みがあったとしても、何の不思議もない。
後払い契約では、ドジャースとの10年契約終了後に6億8000万ドル(約1050億円)が10年分割で支払われる。つまり、大谷は今後20年、年収100億円の男であり続ける計算になる。
いくらハワイに約26億円の別荘を購入しようが、日本滞在時の家として都心の分譲タワマンの最上階を買おうが、あるいは信頼していた通訳に違法ギャンブル資金24億円以上を抜かれようが、資産はビクともしない、ということだ。
ただし、この後払い契約には賛否両論あることも付言しておこう。スポーツライターの飯山満氏が言う。
「『97%はやりすぎ』と怒り心頭で、大谷に目をつけているのが、カリフォルニアの税務当局です。契約終了後、例えばタックス・ヘイブンのモナコや、別の州、日本などに移住されれば、莫大な税金を取りっぱぐれることになりますから」
そのため過度な節税は、違法な脱税行為として訴えられることすら考えられる。大谷の名誉のために、「チーム」のメンバーは細心の注意を払ってほしいものだ。