立憲民主党の蓮舫参院議員が5月27日、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に無所属で立候補すると表明した。
「反自民党政治、非小池都政の姿勢で都知事選に臨みたい」
と抱負を述べたが、「思わぬ敵」が現れた。それがX(旧Twitter)である。公式なものではないにせよ、X界隈の定説として「ハッシュタグでトレンド入りするには4文字以上のタグにする必要がある」と言われている。名前が短すぎて、「#蓮舫」ではトレンド入りができず、SNSの洪水の中に埋もれてしまうというのだ。
学歴詐称が騒がれている小池百合子都知事と、かつて二重国籍問題が問われた蓮舫氏の対決は、すでに空中戦が始まっている。SNSでの投稿も多いが、Xのトレンドを拾えば「#蓮舫都知事」「#蓮舫さん」。小池都知事が「#小池百合子」でトレンド入りしているが、名前だけの「蓮舫」ではやはりXからはじかれているようだ。
都知事選の構図を予想すれば、自民党には逆風が吹いている。4月の衆院3補欠選挙では立憲民主党が3勝し、5月26日投開票の静岡県知事選でも、立民の推薦候補が勝利した。
立民は5月に独自の情勢調査を実施し、小池氏に対して「蓮舫氏は戦える」と一定の手応えをつかんだことが、今回の出馬につながったと言われる。
だが衆院補選、静岡県知事選で、公明党は本気で動いていない。公明党はこの都知事選では組織をフル稼働し、小池支持で動く中、それに対抗するには、
「蓮舫氏は浮動票をかき集める必要がある」
と全国紙政治部デスクは言う。SNSを制する必要があるのだ。
しかし「蓮舫」に代わるキャッチフレーズを作らなければ、トレンド入りできない。「蓮舫さん」「れんほう」「RENHO」…何を柱にXでトレンド入りさせ、展開していくのか。告示前から大いに気になるのである。
(健田ミナミ)