東京都知事選(7月7日投開票)に3選を目指して出馬するとみられる小池百合子都知事が、6月20日の告示直前に出馬を断念するのではないか、との情報が飛び交っている。
今のところ小池氏が出馬しない確たる情報はないが、仮に事実だとすれば、小池氏に乗ろうとしていた自民党や公明党にとっては大激震となる。
小池氏の不出馬情報は会員制月刊誌「FACTA」オンラインが、号外として伝えた。
〈都政関係者の間で「小池都知事(71)が6月20日の告示直前に出馬断念を表明するのではないか」との不穏な観測が急浮上している〉
というものだ。
ウエブ編集者の新田哲史氏も自身のネット番組で「首都激震!港区長選で異変。あるか『小池不出馬』都知事選への影響は?」と、不出馬の可能性について伝えた。
6月2日に投開票された東京・港区長選では新人の前港区議・清家愛氏が、自民党と公明党が推薦した現職を破って、初めての当選を果たした。
「FACTA」の報道によると、小池氏は当初、6月の都議会初日の5月29日に3選出馬を表明するとみられていた。〈現職の高い知名度を生かしながら自民、公明両党と組み、大勝を収めるというのが小池氏の事前の選挙戦略だった。だが、蓮舫氏の出馬によってその戦略は崩壊した〉としている。
立憲民主党の蓮舫参院議員は8年前の小池氏について「同じ女性としてまぶしい」と評価していたが、「自民党の延命に手を貸す小池都政をリセットする」と宣戦布告した。
「デイリー新潮」によると、立憲民主党都連幹事長の手塚仁雄衆院議員が行った調査では、小池知事40に対して蓮舫氏30だった。蓮舫氏はこの結果に勇気づけられたという。
これまで都知事選で現職知事が負けた例はなく、小池知事が出馬すれば優位であることは間違いないだろうが、体調不安がたびたび伝えられた小池氏が本当に出馬するのかが注目される。
(田中紘二/政治ジャーナリスト)