7月31日に投開票が行われる東京都知事選で、他候補に先駆けて出馬を表明したのは元防衛相の小池百合子氏だった。
選挙活動では、対立候補である増田寛也氏を推薦する自民党都連を痛烈に批判し、「古い体質」との対決姿勢を演出するなど、永田町で「マスコミ操縦の天才」と呼ばれる実力を存分に発揮している。
1992年にキャスターから政界に転身して以降、着々と権力の階段を上っている小池氏だが、意外にもあの「オトナのお風呂産業」と深い関係があるのだという。
「小池さんはその『生みの親』といっても過言ではない人なんですよ」と語るのは、政治系ニュースサイトの編集者が続けて言う。
「今では知らない人も多いかと思いますが、かつてオトナのお風呂は『トルコ風呂』と呼ばれていたんです。ソープランドの名称が誕生したのは1984年。東京大学で学んでいたトルコ人留学生が当時の厚生省に名称変更を訴え、抗議が実を結んだのです。その際、トルコ人留学生の相談に乗り、マスコミへのアプローチなどで支援していたのがキャスター時代の小池氏。彼女のこの産業への貢献は甚大なんですよ」
小池氏はキャスター時代からマスコミ操縦術に長けていたのである。
(白川健一)