西の注目騎手一番手は、デビュー2年目の田口貫太だ。安田記念当日の京都12Rでは9番人気のメイショウコギク(単勝26.5倍)を勝利に導き、430万馬券の立役者となった。
「全国リーディングは19位ですが、21世紀生まれの騎手としては、13位の佐々木大輔騎手、17位の菅原明良騎手(23)に次ぐ3番目。2キロ減から1キロ減に替わった今年の1月27日以降も、好走率に大きな変化はありません」(伊吹氏)
1年目は35勝、今年は昨年を上回るペースで24勝を挙げており、まさに伸び盛りの騎手である。スポーツ紙栗東担当記者が話す。
「安田記念前日の京都10Rでは、6番人気(単勝10.9倍)のメイショウシナノで、逃げたサンライズパスカル(3番人気)、2番手を追走していたティルドーン(1番人気)をしっかりと差し切った。減量の恩恵のない特別戦ではこれが6勝目。6月12日にはGⅡ『関東オークス』(川崎競馬)で重賞初制覇を果たしましたし、今後も大きな舞台で活躍するでしょう」
両親が笠松競馬の元ジョッキーというホースマン一家で、大橋勇樹師や敏腕エージェント(騎乗依頼仲介者)のバックアップもあって勝ち星を重ねている。今夏は小倉で暴れそうだ。
「小倉ダートの3着内率は37.0%(同130%)。昨年8月13日の12Rでは、単勝90.2倍(12番人気)のヤマイチエスポを3着に導き、好配当を演出しています。ちなみに、エーピーインディ系種牡馬産駒に騎乗した際は3着内率36.1%(同78%)。中央場所を含めて、非常に優秀な好走率をマークしています。シニスターミニスター、パイロ、マジェスティックウォリアーといった代表的な種牡馬の産駒だけでもマークしておきたいですね」(伊吹氏)
西の二番手は、デビューわずか1年で美浦から栗東に移籍した西塚洸二だ。
「美浦時代に起こした遅刻などの素行不良については、スポーツ紙で反省の弁を語るなど、栗東で自分を見つめ直している。幸い、藤原英昭師や福永祐一師の騎手時代のエージェントがバックアップしていますから、今後も楽しみです」(スポーツ紙栗東担当記者)
6月16日のマーメイドSでは、藤原英厩舎のホールネス(6番人気)で3着と結果を残した。
「23年10月以降に限ると、左回りのレースは3着内率32.8%(112%)。今年3月16日の中京1Rでは単勝55.8倍(7番人気)のクインズシャウラで勝っていますし、新潟や中京開催でも目が離せません」(伊吹氏)
この夏は、実力上昇中でイケイケの4人衆を馬券に絡めて、臨時ボーナスGETといきたい!