7月7日に投開票が行われた東京都知事選挙をめぐって、当日に放送された「アッコにおまかせ!」(TBS系)が大騒動に発展している。
この日、番組では「意外と知らない!?投票所グッズ雑学」と題し、投票に関する様々な話題を紹介。宇内梨沙アナが進行役を務めた。
問題視されたのは、投票用紙の記入方法についての解説だった。勝俣州和から「ひらがなで書いてもいいんですか」と問われた宇内アナは、
「正しく、立候補した名前で書いてください。ひらがなで立候補した方はひらがなで、漢字で立候補している人は漢字で書くようにしてください」
この解説の約20分後、宇内アナは訂正を余儀なくされる。
「先ほどお伝えした投票用紙の記入の件なんですけれども、候補者の名前をカタカナ、ひらがなで記入しても、候補者と特定できれば有効になるとのことでした」
だが、時すでに遅し。この誤情報に「ミスリードではないか」「選挙結果に影響を与えかねない」など怒りの声が、視聴者から出ていたのだ。
「確かに当初の説明では、漢字表記を間違えやすい蓮舫氏にとって、マイナスになることは容易に予想できます」(テレビ関係者)
さらに波紋を広げたのは、翌日のネットニュースに掲載されたTBSのコメントだった。投票に関する誤情報についての問い合わせに「予定していた内容ではありません」として、宇内アナのアドリブ的なものだったと説明。これに「宇内アナは言わされただけではないか」との異論が相次いだのだ。前出のテレビ関係者もこれに頷く。
「元TBSキャスターの杉尾秀哉参院議員が〈これはアナウンサーの責任なのか?事前の打ち合わせを含めて局の責任でしょう〉とXで指摘しているように、さすがに宇内アナのアドリブとは考えられない。こうした重要な内容を、コメンテーターにならまだしも、アナウンサーに独断で解説させるケースは見たことがありません。台本を読んだだけ、と捉えるのが妥当です」
TBSはずさんな打ち合わせを裏付ける「誤ったテロップ」まで出していた。
「番組では『投票所入場整理券をなくしてしまったときの対応』として『身分証等で本人確認ができれば投票可能』とテロップを出しましたが、これも誤り。実際は選挙人名簿に登録されていることを確認できれば、手ぶらでも投票が可能です。この件だけでも番組のリサーチ不足は明らか。今回の問題で『宇内アナに責任を押し付けている』と思われても仕方がありません」(前出・テレビ関係者)
宇内アナの心境や、いかに。
(川瀬大輔)