打撃好調が続くドジャース・大谷翔平は、打率、本塁打、打点、盗塁ともに圧倒的な数字を残しており、このままいけば日本人初のメジャー三冠王も決して夢ではない。
ところがそんな大谷に「意外な弱点」があることが発覚した。ここまで圧倒的な無双ぶりを目の当たりにしてきたファンにしてみれば、驚きでしかないだろう。ポイントとなるのは、大谷が打席に立った時の「ランナー」である。
大谷はとにかく勝負強いイメージがあるが、走者一・三塁時には打率5割3分3厘、OPS 1.365と、スゴイのひと言。また走者三塁時でも打率5割を記録している。
ところが走者二・三塁になると、なぜか打率0割、OPSは.111と、からっきし打てない。どうやら「二塁ランナー」が明暗を分けているようで、二塁以外に走者がいる場合は97打数40安打、打率4割1分2厘、10本塁打なのに対し、二塁走者がいると72打数11安打、打率1割5分2厘、1本塁打にまで一気に落ち込んでしまう。
走者が二塁にいて一塁が空いている場合、投手は四球覚悟でボール気味の配球をするため、打率が落ちることが考えられるが、だとすれば走者三塁時に打率5割を記録していることの説明がつかない。大谷レベルの選手が、視界に入る二塁ランナーを気にしてしまうようなことはないだろうが…。
いずれにしても走者が二塁にいる時は、他の打席よりも四球率が2倍に跳ね上がるため、投手から避けられているのは事実だろう。
どうやら大谷が三冠王を獲得するためには「二塁ランナーの克服」がカギになるようだ。
(ケン高田)