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【札幌・新潟競馬】リーディング争い「ルメールと川田将雅」同時復帰でガチンコ激突「騎乗馬チェック」

 今週からの2週、中央競馬は真夏の暑さ対策により、札幌と新潟の2場開催。新潟では1R発走9時35分から5R11時35分までと、6R発走15時10分から12R18時25分の2部制での開催となる。つまりは最も暑い時間帯に「お昼休み」を挟むというわけだ。

 大きな話題といえば、フランスに戻って夏休みを取っていたルメールが、1カ月ぶりに戻ってくることだ。土曜は新潟で8鞍、日曜は札幌で8鞍に騎乗する。ではさっそく、有力馬を見ていくことにしよう。

 土曜の1R・2歳未勝利のエンブロイダリー(牝)は6月の東京・新馬で2着に入った馬。6頭立てなので馬券的な妙味はほとんどないが、力量的にあっさり勝ちそうだ。7R・関越Sのアスコルティアーモ(牝4)も、実力上位で楽しみである。

 札幌で注目しているのは、5R・2歳新馬のロパシック(牝)と9R・阿寒湖特別のアドマイヤテラ(牡3)。ロパシックは有馬記念馬プラストワンピースの半妹で馬体は小柄だが、函館のウッドで力強い動きを披露して大評判だ。競馬関係者によれば「心肺能力が高く、背中のいい馬」とのこと。

 アドマイヤテラは2歳新馬、3歳1勝クラスを連勝した、名門・友道康夫厩舎の期待馬だ。5月の京都新聞杯(GⅡ)4着以来の復帰戦となるが、調教の動きは素晴らしく、いきなりやれそうである。ここで結果を出して菊花賞を目指すというのが、陣営の青写真だ。

 体のメンテナンスに専念するため2週間休養していた川田将雅も、今週から復帰する。土・日とも新潟で、土曜は6鞍、日曜は5鞍に騎乗する予定だ。そして土曜の6鞍は全て、ルメールとぶつかる。では有力馬を見ていくことにしよう。

 土曜の2R・2歳新馬のカルミアクラウン(牝)は母がクイーンC(GⅢ)の勝ち馬ライラプスで、関係者の期待は大きい。芝1400㍍の一戦ということでスピード自慢の馬が多数参戦するが、素質上位とみられている。

 6R・豊栄特別のケイデンシーマ―ク(牝4)は、適距離の1600メートルに戻る。2着が多い馬で詰めの甘さはあるが、2勝クラスはいつ勝っても不思議ではない。

 日曜の4R・2歳新馬のダンケルド(牡)も楽しみな一頭だ。ミッキーアイル産駒らしくスピード豊かで、早くから評判になっていた。陣営は「追っての反応がいい。2歳にしては完成度も高い」と自信ありげだ。

 リーディングを争う2人が戻ってきたことで、白熱のバトルが展開されそうだ。

(兜志郎/競馬ライター)

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