8月25日のWIN④キーンランドCは、重賞を主戦場としてきた馬に注目したい一戦。同年に1000メートル超、かつ14頭立て以上のJRA重賞で7着以内となった経験がない馬は、18年以降〈0 1 1 40〉と勝ち切れていません。また、出走数が23戦以上の馬は18年以降〈1 0 1 36〉。キャリアが豊富な馬は疑ってかかるべきでしょう。
さらに、前走が国外や新潟芝・直1000メートルのレースだった馬を除くと、前走の4角を1番手で通過した馬は18年以降〈0 0 0 8〉、13番手以下で通過した馬は18年以降〈0 0 0 10〉。極端な競馬をした直後の馬は、割り引きが必要です。
なお、枠番が1〜3枠の馬は18年以降〈0 1 2 32〉と優勝例なし。3着以内となった3頭のうち2頭は、前走の着順が1着、かつ前走の2位入線馬とのタイム差が0.2秒以上でした。
枠順しだいで柔軟に構えたいところですが、前走の函館スプリントSを完勝したサトノレーヴは、素直に信頼していいと思います。
WIN⑤の新潟2歳Sは臨戦過程がポイント。前走の距離が1400メートル以下、かつ生産者がノーザンファーム以外の馬は19年以降〈0 0 0 23〉とまったく上位に食い込めていません。
そして、前走の出走頭数が8頭以下だった馬は19年以降〈0 0 1 11〉。少頭数のレースを経由してきた馬は期待を裏切りがちだったので、評価を下げましょう。
あとは馬格もチェックしておきたいところ。前走の馬体重が450キロ未満の馬は、19年以降〈1 0 0 20〉と安定感を欠いていました。
出走予定馬のうち、これらの条件をキレイにクリアしているのは、シンフォーエバー、スターウェーブ、トータルクラリティ、プロクレイアあたり。オッズも考慮した上で、効率的な買い目を組み立てたいところです。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。