今季は5球団で新監督が指揮を執るが、さまざまな意味で話題を提供してくれそうなのが、楽天・大久保博元監督(47)である。
「西武から楽天に打撃コーチとしてやってきて、ヘッドコーチに昇格する案が出た際、松井稼頭央(39)や藤田一也(32)らベテランが選手の総意として『それはやめてくれ』と球団に申し入れ、二軍監督になった。西武コーチ時代に菊池雄星(23)暴行事件を起こし、評判が悪かったからです。そんな大久保監督が爆弾になるかと思いきや、意外にそうでもないと‥‥」
こう明かすのは、楽天担当記者である。
「今や科学的トレーニングを取り入れ、ベテランには1000本ノックはやらせないとか、食事も1時間かけて食べろとか、かつてのような暴言・暴力ありの根性路線は激変。選手とは雪解けした形です」
だが、「ただし」と、担当記者はこうも続けるのだ。
「大した補強がなく、投手陣も則本昂大(24)1人に頼っている感じ。オープン戦で結果が出ず、開幕ダッシュにも失敗して負けが込むとつい手足が出て、総スカンを食らうのでは」
ところでスポーツ選手には、吉本興業に「所属」する者が意外に多い。西武のエース・岸孝之(30)も1月22日、OB・石井一久氏のスカウトで吉本とマネージメント契約を締結した。トレーニングやサプリメント、故障防止などのサポートを受けるのだが、吉本と契約中の野球関係者14人のうち9人がメジャーに挑戦していることから、「岸もメジャー流出するのでは」との懸念が噴出。球団が警戒しているという。
最後に、ロッテに浮上した新たなトラブルを。球団関係者が声を潜めて言う。
「今年から選手のユニホームやボールなど用具の使い古しを、球団が売却することになった。これまでは基本的に捨てていました」
するとどうなるのか。球団関係者が続ける。
「選手がスタンドのファンに手袋を投げ入れるのも、親しい人にグローブをプレゼントするのもダメ。バレたらペナルティが科されます。あげる際には、どういう関係の誰に何のためにあげるのかを申請。そもそも選手が私費で買った私物のグローブを球団が売りさばくなんておかしいでしょう。そんな面倒くさいことに労力を使っていると、またBクラスですよ。選手たちも困惑しています。しかも、どこにどうやって売るのかはまだ不明だとか」
赤字球団の苦肉の「経済政策」なのかもしれないが、グラウンド外の無用なトラブルで、士気低下は必至なのである。