競馬ファンにはおなじみの「万馬券クイーン」こと松中みなみ(39)。親戚で三冠王にも輝いた元福岡ソフトバンクホークスの松中信彦ばりに〝馬券のホームラン〞を連発するヒケツとは!?
─3年連続で年間100本以上の万馬券をゲットしたことでも有名ですが、そもそも、馬券を買い始めたきっかけは?
「当初はギャンブル全般にまったく縁がなくて。芸能のお仕事を始めて1年くらいしてから、マネージャーさんに勧められたんです。そもそも私、プロ野球が好きでよく見ていたんですけど、特に選手のデータを収集することが大好きだったんです。打者がどのゾーンの球に強いとか、この投手は3球目に置きにくるとか。ものすごく細かくノートを取りながら観戦していて、予想が当たったら『やったー!』って」
─まるで、スコアラーじゃないですか。
「そうですね(笑)。で、マネージャーさんから『競馬で同じようにやってみたら? データをつけてそれで当たるようになれば、仕事につながるかも』と言われました。私はデビューが24歳と遅くて、テレビ局に挨拶回りに行っても、無名すぎて目の前で宣材写真を捨てられるなど、本当に仕事がなかったんです。それで競馬をやってみようかなって。そうしたら、初めて買った馬券で万馬券を取ることができたんですよ」
─さすが! それは才能です。
「いえ、それが全然違うんです(笑)。場外馬券場で近くにいるオジさん何人かに『何がきますか?』と聞きまくって、適当に買い目を決めたんです。3連単で5通りだったんですけど、500円が2万円くらいになって驚きましたね。それで、なぜ当たったのかを研究することにしたんです」
─当てただけで終わらないところが、競馬に向いていたんでしょうね。
「気づいたことをノートに書き留めるようにして、まず騎手を知ることから始めました。レースに入るまでのしぐさや癖、得意なパターンの展開、勝利者インタビューでどういうコメントをするかなど、当時は福永さん(祐一・現調教師)をよく見ていましたね。
次に馬を見ました。当時、乗馬が趣味で、自分の経験と重ね合わせれば、何となく馬の状態がわかるようになっていたんです。『この馬は手前をスムーズに替えられないな』とか、『右回りはストライドが大きめだけど、左回りだと脚さばきが硬いなあ』とか。後は馬の耳の状態ですね。立っているのか、ベタってなっているのか。ゴールした後、手綱を緩めてもまだ元気いっぱいだったら、距離を延長しても大丈夫だな、とかですね」
─目の付けどころが初心者の域を超えています!