スポーツ

GⅢ・新潟記念「51年ぶり3歳牝馬V」が現実のものになる「ライトバックの末脚爆発」

 台風10号の影響で競馬開催が危ぶまれているが(開催のお知らせは8月31日の朝7時に)、ここでは開催を前提に進めていきたい。

 土曜の札幌2歳S(GⅢ、芝1800メートル)は、北海道デビュー組を重視する。具体的には函館の新馬、札幌のコスモス賞を勝ったアスクシュタイン、札幌の新馬を勝ったファイアンクランツ、函館の新馬を勝ったマジックサンズの3頭だ。中でも北海道シリーズ好調な、堀宣行厩舎のファイアンクランツに注目している。

 442キロと牡馬にしては細身だが、能力は相当なものだ。重馬場の中、終い11秒8-11秒1で勝ったのだから、たいしたもの。心肺機能が高くなければ、あの走りはできない。行きたがる面はあるが、初戦よりも落ち着きが見られ、コントロールが利くようになっているという。当日は道悪になりそうなので、チャンス十分だ。

 日曜の小倉2歳S(GⅢ、中京・芝1200メートル)は、スプリント能力の高さが問われる一戦。過去に2回、京都で行われたことがあるが、中京開催は今回が初めてだ。直線が長い上に坂もあるので、スピードだけでなく持久力も必要だ。

 狙ってみたいのは、中京・芝1200メートルを唯一経験している、エイシンワンド。道中2番手から上がり3F最速の脚で初陣を飾ったレースぶりは、なかなかのものだった。坂路での最終追いでは、僚馬チカミリオン(3歳1勝クラス)と併せて4F53秒3-1F12秒2をマーク。ゴール前でグイッと2馬身前に出て、調子の良さをアピールしてみせた。騎乗した幸英明は「動きは良かった。精神面も落ち着いている」と満足気だ。好勝負必至だろう。

 同日の新潟記念(GⅢ、芝2000メートル)で1番人気馬が勝ったのは、過去10年で2回。2着が2回だ。そしてこの5年は全て、着外となっている。

 さらにハンデ頭の勝利は、2年前のカラテ(57.5キロ)の一度だけ。2着も3回と、多くはない。今年はレッドラディエンスが58.5キロのトップハンデで人気もあるが、さてどうなるか。

 注目しているのは、3歳牝馬のライトバックだ。古馬との対戦は初めてとなるが、桜花賞3着、オークス3着の実績から、位負けすることはないだろう。52キロのハンデは魅力だし、新潟では昨夏に新馬勝ち(芝1800メートル)している。3カ月ぶりの実戦ながら、栗東CWで先週、今週と2週続けて力強い動きを披露。仕上げに抜かりはない。人気になるかもしれないが、この馬の末脚に懸けてみたい。勝てば51年ぶり2頭目の、3歳牝馬Vだ。

(兜志郎/競馬ライター)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き