ネプチューンの名倉潤は、日常的に東南アジア系の人に間違えられる。繁華街では警官にパスポートの提示を求められ、さらにはカンボジア人ならば無料で入ることができる世界遺産のアンコールワットに顔パスで入ったことさえある。
そんな東南アジア人キャラの名倉だったが、2019年にうつ病のリハビリを経て「おじいちゃん化」が始まっている。今年まだ56歳(1968年生まれ)だが、進行が止まらないのだ。相方のひとり、堀内健はこう明かしている。
「もう全然ダメだよ。潤ちゃんさぁ、元気なくてさぁ。何をボケても『ケン、ええか。ワシらはな、もうそういう年やないんや』って諭すように言うんだよ。もうジイさんじゃん」
爆笑問題の太田光は、NHK連続テレビ小説「おちょやん」に出演している名倉を見てつぶやいた。
「すげぇジイさん出てきたと思ったら、名倉だったの。渋い芝居してんだよ。で、老けメイクもしてないのに、着物で出てきて『そうやなぁ』って感じなんだけど。もう完全にジイさんなんだよ(笑)。俺より全然、年下だぜ」
博多華丸・大吉の華丸は早朝、家の近所を犬の散歩でブラブラしていると、声をかけられた。
「どっかのおじいちゃんがしゃべってきたなぁ、と思って。近所の人かなと思って丁寧に挨拶して、ようよう顔と声を聞いたら、ネプチューンの名倉君」
体も心もフレッシュなはずの朝から、名倉はヨボヨボしているのだ。いつ誰が見ても「おじいさん」なのだった。
(坂下ブーラン)
1969年生まれのテレビディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティー番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティーの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作などなど。現在、某アイドルグループのYouTube動画を制作、視聴回数の爆発を目指して奮闘中。