米大リーグ、ドジャースの大谷翔平が9月11日(日本時間12日)のカブス戦で、自己最多を更新する47号の先頭打者アーチをマークした。48個目の盗塁も記録し、前人未到の「50-50」がいよいよ現実味を帯びてきた。
偉業へのカウントダウンが始まる中、日本のファンの間で話題になったのが、9月8日(日本時間9日)に46号本塁打を放ったシーンだ。
「本拠地ドジャースタジアムでのガーディアンズ戦でした。25歳の大型右腕ビビーは徹底して内角を攻めてきましたが、大谷はこれをものともせずに、第3打席でライトポール際へ特大のホームラン。この際に映し出された外野スタンドが空席だらけだったことに驚いたファンは多かった。最下位争いをしているチームならともかく、ドジャースは優勝争いの真っ最中。しかもホームゲームは大谷人気で常に満員でしたから」(スポーツ紙記者)
いったいなぜ、ドジャースタジアムの客席がガラガラだったのか。その謎を解くカギは、強烈な日差しにあった。
「アメリカ西海岸は、前週末から強烈な熱波に見舞われました。最高気温44度を記録したロサンゼルスでは熱波注意報が発令され、不要な外出を控えるよう通達されていた。9日のドジャースタジアムのスタンドを見返すと、日なたは観客がまばらでも、屋根で日陰になっている場所をよく見ると、多くの観客が座っていることがわかります。熱波だけでなく、アメリカンフットボールNFLのレギュラーシーズンが開幕したことも無関係ではないでしょう。この日はロサンゼルスの本拠地でラムズが初戦を迎え、そちらに人が流れた可能性は否定できません」(在米スポーツライター)
大谷の偉業達成で、野球人気の底上げが期待されている。