元大関の朝乃山(高砂)が崖っぷちに立たされている。先場所、一山本との取組で左膝靭帯断裂の重傷を負い、途中休場。十両に陥落したこの秋場所も全休し、幕内への復帰がさらに遠のいている。
この事態を受けて、まことしやかに囁かれているのが「トランプ大統領の呪い」だ。スポーツジャーナリストが解説する。
「朝乃山が初優勝した2019年の5月場所、千秋楽の土俵で祝福したのは、国賓として来日していたトランプ大統領(当時)。アメリカ政府特注の大統領杯を手渡したシーンを覚えている相撲ファンは多いのではないでしょうか。実は最近、アメリカでは『トランプに関わったスポーツ選手は不幸になる』と言われていて、振り返ると朝乃山もそのひとりだったのです。疑念が確信に変わりつつありますね」
朝乃山は2020年3月に大関昇進を果たし、「横綱候補」と期待されたが、翌年のコロナ禍の自粛期間中に、接待を伴う飲食店へ出入りしていたことが発覚。日本相撲協会から6場所出場停止処分を受け、番付を西三段目まで落とした。復帰後は前頭筆頭まで番付を戻したものの、ケガで再び幕下陥落の危機に陥っている。
トランプ前大統領と関わったことで不幸になったアスリートは、朝乃山だけではないようで、
「2019年4月にタイガー・ウッズがマスターズを制すると、トランプ氏はすぐさま大統領自由勲章を授与すると発表。翌月にはホワイトハウスで授与式が行われ、ガッチリと握手を交わすシーンが全世界に発信されました。その年の10月にZOZOチャンピオンシップで優勝しますが、それ以降はツアー優勝から遠ざかり、2021年には交通事故を起こして脚を複雑骨折。復帰まで2年以上を要しました。野球界では2019年に球団創設51年目でワールドシリーズを制したワシントン・ナショナルズの主力メンバーがホワイトハウスを表敬訪問しましたが、その後、チームは低迷。翌2020年からナ・リーグ東地区で4年連続の最下位に沈んでいます」(前出・スポーツジャーナリスト)
土俵でトランプ杯を手にした朝乃山は、とてつもないババを引いてしまったのかもしれない。