9月22日のWIN④神戸新聞杯は、格の高いレースで好走してきた馬が強い一戦。JRAの1800メートル超のGⅠかGⅡにおいて、3着以内となった経験がない馬は19年以降〈0 2 3 40〉と勝ちきれていません。なお、このうちJRAの2400メートル超のレースにおいて、1着となった経験もなかった馬は〈0 1 2 37〉で、3着内率が7.5%にとどまっています。
あとは脚質も見逃せないポイントのひとつ。前走の4角通過順が5番手以内だった馬は、19年以降〈1 1 1 29〉と期待を裏切りがちです。ちなみに3着以内となった3頭は、いずれも前走の着順が1着、かつ前走の2位入線馬とのタイム差が0.3秒以上でした。
さらに、前走の距離が今回より短い距離だった馬は19年以降〈0 1 2 26〉。2200メートル未満のレースを経由してきた馬は、過信禁物とみるべきでしょう。
中心視したいのは、ジューンテイク、ショウナンラプンタ、メリオーレムあたり。いずれも大きな不安要素が見当たりません。
WIN⑤のオールカマーも、基本的には実績馬が優勢。前年以降にJRAの2000メートル超のGⅠかGⅡにおいて、7着以内となった経験がない馬は、18年以降〈0 0 0 22〉です。
また、前走のコースが国内で馬体重が490キロ以上、かつ生産者がノーザンファーム以外の馬は18年以降〈0 0 0 17〉。ノーザンファーム生産馬でないかぎり、大型馬は疑ってかかるべきだと思います。
なお、同じく18年以降の3着以内馬18頭中16頭は、前走の着順が7着以内。大敗を喫してしまった直後の馬も苦戦していました。
出走を予定している馬のうち、これらの条件をキレイにクリアしているのはレーベンスティールくらい。1頭勝負を検討してもいいのではないでしょうか。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。