今週末10月6日のWIN④京都大賞典は、血統に注目したい一戦。19年以降の3着以内馬15頭中12頭は、父にキングマンボ系種牡馬かディープインパクト系種牡馬を持つ馬でした。
一方、父がキングマンボ系、ならびにディープインパクト系の種牡馬ではなかった馬のうち、出走数が16戦以上の馬は19年以降〈1 0 0 35〉。キャリアが浅い馬でないかぎり、他父系に属する種牡馬の産駒は過信禁物とみるべきでしょう。
あとは臨戦過程や直近のパフォーマンスも素直に評価したいところ。前走の条件がGⅠ以外、かつ前走の着順が2着以下だった馬は、19年以降〈2 0 0 38〉と安定感を欠いています。
今年のメンバー構成ならケイアイサンデラ、スマートファントム、ディープボンド、プラダリアあたりが楽しみ。昨年の優勝馬プラダリアは真っ先に押さえておきたいところです。
WIN⑤の毎日王冠は、前走の着順が最大のポイントとみてよさそう。前走で5着以下に敗れていた馬は19年以降〈0 0 0 28〉と上位に食い込めていません。
また、前走との間隔が中12週以内の馬は19年以降、〈0 0 2 21〉と連対例なし。今年7月以降のレースを使っている馬は、扱いに注意するべきでしょう。
さらに、17戦以上の馬は19年以降〈0 1 0 20〉。キャリアが豊富な馬は期待を裏切りがちでした。
なお、19年以降の3着以内馬15頭中14頭は、東京、かつ3勝クラス以上のレースを勝ちきったことがある馬。このコースに対する適性もしっかりチェックしておきたいところです。
中心視したいのは、ローシャムパーク。前走は5着でしたが、相手関係や展開を考えれば高く評価できる内容でしたし、今年は他馬も何かしらの不安要素を抱えているので、無理に嫌う必要はないと思います。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。