北朝鮮に君臨する独裁者・金正恩総書記の深刻な健康状態が、あらためてクローズアップされる事態になっている。
韓国の諜報筋が今年の夏までに行った分析結果によれば、40歳を迎えた金正恩は体重が140キロを超える「超高度肥満状態」にあると推定されている。3年前には10キロから20キロの減量に成功した姿が報じられたが、リバウンドにリバウンドを重ねた結果、諜報筋は「心臓発作の危険が極めて高い状態にある」と判定した。
それだけではない。小学生の頃から早くも喫煙習慣があったとされる金正恩は、一時たりともタバコを手放せないチェーンスモーカーとして知られている。
現在はマルボロやダンヒルなどの外国製タバコがお気に入りで、1日あたりの喫煙本数は少なくとも80本は下らないと言われており、韓国諜報筋は「異常な喫煙習慣が心臓発作の危険性をさらに高めている」と分析している。
しかも30代前半で糖尿病と高血圧症を宣告されたにもかかわらず、最近の金正恩は毎晩、タバコ片手に酒浸りの日々を過ごしていると指摘されている。その結果、重度のニコチン依存症とアルコール依存症から深刻な不眠症に陥り、理性的な判断ができないほど心身に重大な支障を来たしているというのだ。
このような抜き差しならない状況を踏まえ、韓国諜報筋は以下のような結論に達したというのだ。
●北の独裁者・金正恩はいつ突然死しても不思議ではない末期状態にある
●カリスマ性のない娘のジュエが後継の指導者となる可能性はゼロに近い
●近い将来、金正恩の突然死によって、3代続いた金王朝は終焉を迎える
アメリカをはじめとする西側諸国の諜報機関が、独裁者・金正恩の暗殺機会を虎視眈々と狙ってきたのは周知の事実。しかし、当の金正恩が自滅に追い込まれるのならば、暗殺の必要性はなくなるということだ。
(石森巌)