女優の奈緒がアイドルグループ・Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔とともに主演を務める映画「傲慢と善良」が9月27日に公開され、翌28日に東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた公開記念挨拶には萩原健太郎監督とともに両者が登壇した。
藤ヶ谷は前日夜に映画館で鑑賞したことを打ち明け、「目立たないように端っこの席で観ていたので(客席の)リアクションはわからなかったけれど、幅広い層の方々が観に来てくださっていて、広く愛される映画になればいいなと改めて強く思いました」と、思いを口にした。
一方、奈緒は「皆さんのもとに届いてほしいと願いながら、昨日の朝からワクワクしていました。無事に公開を迎えられて幸せな一日でした」と話し、「運命や永遠を信じるのが大変なときもありますが、せめてこの映画と出会った皆さんにとって今日という日は運命や永遠を信じたくなるような1日になることを願っています」とメッセージを送った。
舞台挨拶は終始和やかなムードだったが、一部で心配されていた奈緒のメンタルについて「何も問題なかったようです」と語るのは映画ライターだ。
奈緒は、今年7月に公開された主演映画「先生の白い嘘」に激しいラブシーンや暴力シーンがあることから、演出側と演者の互いの意向を調整してくれるインティマシー・コーディネーターを起用することをお願いしたものの、三木康一郎監督に断られたことが大いに物議を醸した。
今回の「傲慢と善良」は「先生の白い嘘」に次ぐ奈緒出演作で、やはりベッドシーンがあることが報じられていた。当然ながら「先生の~」のいきさつが拡散されていただけに、世間からは「奈緒さんのメンタルが心配」という声が上がっていたのだ。
「確かに奈緒と藤ヶ谷のベッドシーンとキスシーンはありましたが、『先生の~』のような激しい描写ではなく、エンドロールにインティマシー・コーディネーターのクレジットはありませんでした。この作品については、奈緒が必要性を感じなかったと考えられます」(前出・映画ライター)
奈緒は10月8日に放送開始されるドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS系)での主演が決定している。相手役は藤ヶ谷と同じ、Kis-My-Ft2の玉森裕太だ。
奈緒に関しては「先生の~」での経験が過酷すぎたことで、他のラブシーンなどへっちゃらになってしまった…という見方ができなくはない。
そう考えると、リアルなラブシーンのできない女優の多い日本の芸能界で、今後さらに〝そういった役〟が次々とオファーされる可能性は高い。
アイドルとの共演映画ならいざ知らず、そこはきちんと線引きをして、インティマシー・コーディネーターの起用を遠慮せず、トップ女優への階段を上っていってほしいものだ。
(田村元希)