阪神・岡田彰布監督が今シーズン限りで退任するとスポーツ報知がスクープで報じ、現場は混乱している。
報道によれば、岡田監督は退任後、球団のなんらかの役職に就く可能性を示唆。後任には藤川球児SA(スペシャルアシスタント)が最有力候補としている。藤川氏はスポーツ報知の評論家を務めているが、今回は本人ではなく電鉄筋からの情報が漏れたようだ。
退任報道が出た10月3日、チームはレギュラーシーズン最終戦を横浜スタジアムで終えたが、岡田監督は試合後の取材対応をせず、無言を貫いてバスに乗り込んだ。代わって対応したのが粟井一夫球団社長だった。粟井社長は報道について、
「現時点ではお答えすることはございません」
と話しているが、この対応自体が、報道が正解と認めているようなもの。後任人事についても、
「それについても現時点ではコメントを控えさせていただきます。戦いが終われば、間違いなく公表させていただきます」
球団OBは苦笑いだ。
「これは球団内でほぼ候補者が一本化された、と言っているも同然。社長からすれば慌てて火消しに奔走しているつもりが、慣れていないのがバレている」
営業畑でチーム編成のことにはあまり詳しくない球団トップはこの後、どう修正していくのか。