10月13日のWIN⑤秋華賞は、オークスの上位馬に注目したい一戦。17年以降の優勝馬7頭はいずれもオークスで5着以内となった経験がある馬でしたし、該当馬の成績は〈7 4 3 10〉で、3着内率が58.3%に達しています。
あとは直近のパフォーマンスも素直に評価したいところ。前走の着順が5着以下だった馬は、17年以降で〈0 0 1 42〉とあまり上位に食い込めていません。
さらに、馬番が1〜6番の馬は17年以降〈2 0 3 35〉、15〜18番の馬は17年以降〈0 0 0 24〉と、それぞれ不振。もっとも、3着以内となった計5頭は、いずれも同年にJRA重賞で「1着、かつ4角通過順が4番手以下」となった経験のある馬でした。実績ある差し馬は内外極端な枠を引いたとしても、高く評価するべきでしょう。
人気の中心ではあるものの、クイーンズウォーク、ステレンボッシュ、チェルヴィニアあたりは基本的に信頼してよさそうです。
10月20日のWIN⑤菊花賞は、臨戦過程がポイント。前走の距離が2200メートル以外だった馬は20年以降〈0 1 0 29〉、前走の着順が4着以下だった馬は20年以降〈1 0 0 29〉と、安定感を欠いています。
また、出走数が9戦以上の馬は20年以降〈0 0 0 14〉。キャリアが豊富すぎる馬は強調できません。
なお、父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬は20年以降〈2 0 3 39〉で、3着内率が11.4%止まり。ただし、このうちJRA、かつ1800メートル超のGⅠかGⅡを勝っている馬は20年以降〈2 0 3 8〉でした。サンデーサイレンス系種牡馬の産駒であっても、格の高いレースを勝ち切ったことのある馬なら、無理に嫌う必要はないでしょう。
今年はアーバンシック、メイショウタバルあたりを中心視したいところです。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。