10月27日のWIN④カシオペアSは、基本的に前走好走馬が強いレース。前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.4秒以上だった馬は19年以降〈3 2 0 46〉で、3着内率が9.8%にとどまっていました。
ただしこのうち、前年以降で今回より長い距離、かつ11頭立て以上のJRA重賞において6着以内となった経験がある馬は、19年以降〈3 2 0 15〉で、3着内率25.0%と、まずまず健闘しています。2000メートル以上の重賞で善戦してきた馬なら、大敗を喫した直後であっても侮れません。
なお、調教師の所属が美浦の馬は19年以降〈0 0 0 12〉と3着以内なし。さらに、19年以降の3着以内馬15頭中14頭は4〜5歳馬です。これらの傾向も踏まえたうえで、押さえるべき馬を絞り込みましょう。
WIN⑤天皇賞・秋は、実績とコース適性がポイント。前年以降に東京か京都のGⅠで2着以内となった経験がない馬は、18年以降〈0 3 2 56〉と勝ち切れていませんでした。まだビッグレースで優勝を争ったことがない馬はもちろん、中山や阪神の方がベターと思われる実績馬も、疑ってかかるべきだと思います。
さらに、前走の着順が4着以下だった馬は18年以降〈0 1 1 41〉。直近の出走レースで大きく崩れてしまった馬は強調できません。
また、馬齢が6歳以上の馬は18年以降〈0 0 0 21〉。高齢馬も過信禁物です。
特別登録を行った馬のうち、これらの条件をキレイにクリアしているのはソールオリエンス、リバティアイランドの2頭だけ。あとはベラジオオペラも無理に嫌う必要はないでしょう。
ただし、馬番が11〜18番は18年以降〈0 0 0 23〉。近年は明らかに内枠有利でした。枠順をチェックしたうえで、必要があれば評価を入れ替えます。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。