11月3日のWIN④アルゼンチン共和国杯は、実績上位の差し馬と前走を勝ちきっている馬に注目したい一戦。前年以降にJRAのGⅠかGⅡで「着順が6着以内、かつ上がり3ハロンタイム順位が2位以内」となった経験がない馬のうち、前走の着順が2着以下(競走中止を含む)だった馬は、19年以降〈0 1 0 41〉と苦戦していました。
また、同年にJRAの今回と同じ距離のレースで5着以内となった経験がなかった馬のうち、出走数が14戦以上の馬は19年以降〈0 3 0 46〉。距離適性の高い馬や、キャリアが浅い馬を重視するべきでしょう。
今年のメンバーなら、クロミナンスやマイネルウィルトスが楽しみです。
WIN⑤のみやこSは、臨戦過程がポイント。前走との間隔が中7週以上の馬は19年以降〈0 1 2 26〉と勝ちきれていません。さらに、前走の出走頭数が今回より少ない頭数だった馬は19年以降〈0 3 1 38〉。多頭数のレースを経由してきた馬の方が信頼できます。
積極的に狙ってみたいのは、16頭立ての大阪スポーツ杯をステップに臨む馬たち。デリカダは特に高く評価するべきでしょう。
11月10日のWIN⑤エリザベス女王杯も臨戦過程が明暗を分けそう。18年以降の3着以内馬18頭中15頭は、前走が2200メートル未満で、GⅠかGⅡのレースでした。
なお、前走の出走頭数が15頭以下、かつ生産者がノーザンファーム以外の馬は18年以降〈0 2 0 38〉。前走が2着以下で1位入線馬とのタイム差が0.6秒以上、かつ父にステイゴールド系以外の種牡馬を持つ馬は18年以降〈0 0 1 32〉。どちらの該当馬も割り引きが必要です。
中心視したいのはシンティレーション、レガレイラあたり。いずれも大きな不安要素が見当たりません。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。