10月の衆院選で改選前の7議席から28議席と大きく躍進したことで突如、「モテ期」を迎えることになった国民民主党の玉木雄一郎代表だが、元グラドルとの「不倫密会」が報じられて大ピンチに。さらにここ最近の失言が、なにかとSNSを賑わせている。
10月下旬には、生出演した情報番組「ひるおび」(TBS系)で、スタジオに置かれた石破茂総理と立憲民主党・野田佳彦代表が互いの腕を引っ張る風刺画に目をやり、
「これ、嫌ですね。この男同士が引っ張っているのは。気持ち悪い絵ですね、これ」
するとたちまち「同性愛者に対する差別だ」「時代錯誤も甚だしい」と批判の嵐に晒されることになったのである。
むろん玉木氏に他意はなかったのだうが、自身が同性愛者だと公表している立憲民主党の石川大我参院議員からはXで、次のように指摘されている。
〈仮に、女性2人から引っ張られていたらどうだろう? 「嬉しい悲鳴」などではないか? そう考えると、異性愛=良いこと、同性愛=気持ち悪い、との考えが透けて見える〉
時代の流れに自身のアップデートが追いついていないことを証明する結果となったのである。
実は玉木氏、衆院選公示を前にした10月12日に開催された、日本記者クラブ主催の7党党首討論でも、とある「問題発言」が物議を醸している。
この日、玉木氏は少子高齢化などの問題に触れ、
「社会保障の保険料を下げるためには、われわれは高齢者医療、特に終末期医療の見直しにも踏み込みました。尊厳死の法制化も含めて。こういったことも含め、医療給付を抑え、若い人の社会保険料給付を抑えることが、消費を活性化して、次の好循環と賃金上昇を生み出すと思っています」
これに激しく反応した国民の声はというと、
「社会保障負担を減らすためにお年寄りの尊厳死って、尊厳死の意味わかってるのか」
「それって姥捨山ってことか」
慌てた玉木氏はその日の夜、Xで弁明し、火消しに走った。
〈尊厳死の法制化は医療費削減のためにやるものではありません。本人の自己決定権の問題なので、重点政策のなかでも、社会保険料削減の項目ではなく、あえて人づくりの項目に位置付けています〉
現在、「年収の壁」をめぐる議論の中心にいる玉木氏だが、口は禍の元。せっかくやってきた「モテ期」を長続きさせるためにも、失言と下半身にはくれぐれも注意を。
(山川敦司)