サッカーJ1・サンフレッチェ広島は11月10日、アウェーでの浦和レッズ戦に臨み、0-3で完敗。痛恨の3連敗で、首位ヴィッセル神戸との勝ち点差は3に広がった。
広島のスポーツ界では、優勝の期待がかかっていた広島カープが9月に大失速し、まさかのBクラス転落。また昨季、初優勝したB.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「広島ドラゴンフライズ」は、10月からここまで3勝11敗と、大きく負け越している。さらに優勝の期待がかかっていたサンフレッチェまで急失速したことで、地元では「広島燃ゆの呪い」が囁かれているのだ。
「広島燃ゆ」とは、9月4日に野球専門誌「週刊ベースボール」が発売した広島カープの特集号「それ行けカープ 勝利の雄叫びを上げろ!」につけられた「副題」である。
発売直後からDeNA、巨人に3タテを食らい、先発・救援ともに自慢の投手陣が完全崩壊。月間ビジターゲームを全敗するなど、5勝20敗(勝率2割)と壊滅的な月間成績を叩き出したことで、ファンの間では壮絶な悪夢を指す言葉となっている。
「燃ゆ」の「輝かしい」「心が高ぶる」という本来の意味が、すっかり「炎上」にスリ代わってしまったわけだが、この「広島燃ゆ」が現在、ドラゴンフライズとサンフレッチェにまで影響を及ぼしているのだ。
「サンフレッチェはあと2つ死ぬ気で勝つしかないが、悪い予感しかしない」
「ドラゴンフライズも今季出遅れている。広島燃ゆの呪い恐ろしすぎる」
「頼む、サンフレッチェをカープの二の舞にだけはしないでくれ!」
地元スポーツファンからは、こんな悲鳴が上がっている始末で…。
今年の夏、広島はカープ首位、ドラゴンフライズ優勝、サンフレッチェ首位と、まさに燃えに燃えまくっていた。ところがその後は、カープBクラス、ドラゴンフライズ西地区7位、サンフレッチェ首位転落と、お寒い状況だ。
サンフレッチェは残り2試合になにがなんでも勝利して、逆転優勝に望みをかけたいところ。「広島燃ゆの呪い」がついに解けるのか…。
(ケン高田)