「ソフトバンクがいちばん出しちゃいけない選手は誰かっていうとさ、まあそれは甲斐(拓也)だろうなと思うよ。今宮(健太)とか、柳田(悠岐)とか生え抜きで素晴らしい選手はいるものの、甲斐って頭脳だからさ」
ソフトバンクから国内FA権を行使した甲斐拓也が、巨人に移籍する意志を固めたことが分かると、野球解説者の高木豊氏がYouTubeチャンネル「高木豊 Takagi Yutaka」でぶっちゃけたのが、このセリフだ。
工藤公康監督時代の2019年、2020年の日本シリーズで、原辰徳監督率いる巨人は2年連続0勝4敗で1勝もできなかったことから、高木氏は、
「ジャイアンツはソフトバンクにやられっ放しだし、先々プラスに働いてくる可能性はあるよね」
その日本シリーズで今季、パ・リーグ優勝のソフトバンクは、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズを勝ち上がってきたDeNA相手に、2連勝からの4連敗で日本一を奪われた。第4戦までスタメンマスクを被っていた甲斐だが、第5戦では今季5年目の海野隆司にスタメン捕手の座を取って代わられた屈辱がある。動画アシスタントの森藤恵美がその件に触れ、
「悔しい思いだったりとか、そういったものが、自分は外に出てもう一回、自分を高めようっていう、なにか後押しになったのもありますか」
高木氏はこれに「あるあるある…」と同意して、
「俺は甲斐に期待してる。楽しみだよ」
時を同じくして、田中将大の巨人入りの一報が飛び込んできた。田中と甲斐のバッテリーが、日本シリーズでソフトバンク相手に大暴れ…早くもそんなことを妄想する巨人党は少なくないのではないか。
(所ひで/ユーチューブライター)