芸能史上「アイドル黄金期」と呼べるのは1980年代をおいて他にない。しかし、当時のトップアイドルの1人・中山美穂が先日、入浴中の不慮の事故で急死し、全国民に衝撃が走った。我々にも彼女たちにも残された時間は長くはない。50代、60代から再び始める「推し活」のヒントを公開しよう。
読者諸兄にとっては釈迦に説法かもしれないが、「女性アイドル」という存在が芸能界で最も輝いたのは80年代にほかならない。そんな彼女たちも現在は50〜60代としっかり年を取っているわけだが‥‥。
芸能評論家の佐々木博之氏いわく、
「この時代にデビューしたアイドルやタレントは、いまだに多くの人たちが芸能界に残っています。でも、太ったり老けたりするなど、見た目が大きく劣化した人が極端に少ない。みんなキレイで年齢を感じさせず、逆に年を重ねたことでフェロモンが増している人もいるぐらいです」
中山美穂(享年54)がそうであったように、松田聖子(62)や中森明菜(59)を筆頭に、自分のペースで音楽活動を継続中の例は実に多い。
芸能ジャーナリストの竹下光氏が解説する。
「その背景にあるのは、かつてファンだった世代が子育ても終わり、金銭的、時間的な余裕ができたため、彼女たちのコンサートのチケットがすぐに完売するからです。全世代からの支持はなくても、特定層の需要が著しく高い。だからレコード会社も、ずっと契約を続けているんです」
代表格たる聖子は、この年末も大忙し。何せ12月の風物詩「ディナーショー」の季節だからだ。
「チケットは1人あたり5〜6万円と高額ですが、即完売。会場であるホテルの宿泊券がついた数十万円のプランも、瞬く間にハケたそうです」(業界関係者)
実際この夏、聖子のコンサートを見に行ったある男性ファンは、往年と変わらぬ姿にいたく感激していた。
「肌はツヤツヤで『これで還暦を超えてるのかよ!?』と思うくらい本当に若々しかった。ミニスカートの衣装で歌う場面もあって、若い頃にコンサートに通った当時のことを思い出して感激しましたよ。ディナーショーともなると、もっと近くで見られるわけで、死ぬまでに一度は参加してみたいですね」
来年デビュー45周年を迎えるとあって、今年はコンサートツアーなど精力的に活動していた聖子。少なくとも年内のディナーショーは満席のため、美脚を至近距離で拝むためには、年明け以降の追加情報を待つしかなさそうだ。
聖子と並び立つ歌姫の明菜は、18年から活動休止に入っていたが、22年に新たに個人事務所を設立。翌23年から新録曲の発表やメディア出演を徐々に増やし、今年に入ってからは未発表曲の公開や元SMAPの香取慎吾(47)とのコラボなど、かなり精力的に活動している。
「年末の12月29日と年明けの1月5日、『TOKYO FM』の番組に出演します。しかも4月に大分市で開催される野外フェス『ジゴロック2025』への出演も発表されました。同フェスは今年約2万人を動員しており、あえてアウェー感のある、しかも、ごまかしの利かない野外公演で再スタートを切るところに、復活を期する本人の意気込みを感じます」(竹下氏)
目の前で〝ナマ明菜さまの生歌〟を聴けるチャンスはそうはないだろう。後で後悔するくらいなら現地に飛ぶしかない!