阪神が2025年3月に予定している甲子園球場でのオープン戦で、2020年以来、禁止していたジェット風船を限定解禁する可能性が高まっている。
コロナ禍による感染拡大防止のため、2024年までジェット風船の解禁を見送った。一方で広島、西武、ソフトバンク、楽天などはすでに、ジェット風船を再開させている。球界関係者によると、
「阪神球団にも再開を望む声は一定数、届いていたと聞いているが、問題は2025年3月から2軍本拠地が、地球環境に配慮したゼロカーボンを掲げる新球場に移ること。あえて復活させなくてもいいのでは、との意見が球団親会社のグループ上層部にあったようです。そのため他球団が再開しても、なかなか復活させられなかった経緯がある」
すでにジェット風船を再開させている球団は、従来の口によるものではなく、専用ポンプを使用して風船を膨らませる形をとっている。ただし、
「これも市販のジェット風船を持ち込んで従来通り飛ばされたら、元も子もない。阪神ファンはコロナ禍でもマナー違反が多く、他球団からは『行儀の悪いファン、なんとかならないか』との意見があったと聞きます。はたしてルールをきちんと守るのか」(前出・球界関係者)
風船を販売すると毎試合、4万人超のファンの大半が購入するとみられ、球団にもたらす利益は莫大だ。12球団でNo.1の集客力を誇る球団は、ソロバンを弾いたようだ。