「めざましテレビ」(フジテレビ系)に香取慎吾と志尊淳が生出演した。ちょうどこの日、1月9日スタートの連ドラ「日本一の最低男」の番宣のためだ。
6時55分から登場した2人だが、香取は開口一番「おっはー」と上機嫌。番組キャラクターCG「めざまし君」に「元気になれる魔法の言葉は?」と聞かれるて志尊が「大丈夫」といえば、香取も「一生懸命、テキトーに」と答え、和やかに始まった。
番組終盤、いよいよ2人のコーナーに。この日は木村拓哉が「マイナビ」のCMに出演するという話題もあり、5時台、6時台とそのVTRが流れていたのに、香取が登場して以降、7時台のエンタメコーナーでは流されず。そこに香取とキムタクのいまだ根深い確執と、フジテレビの忖度を感じた。
香取がフジテレビの連ドラに出演するのは実に11年ぶりということで紹介されていたが、その間、新しい地図の3人は排除された。さらに旧ジャニーズの事件や、今回の中居のスキャンダルなど、11年の間に香取を取り巻く状況や環境は大きく変わったと思われる。
が、当然ながらそういう深い話にはいっさい触れず。そもそも、今や渦中のフジテレビは、何を言っても言わなくても唇寒しで、そんな状態で情報番組をやること自体、無理があるのだから。本来ならば社長が会見を開いて釈明なりなんなりすべきなのに、全社一丸となってのダンマリだ。
そんな視聴者の信頼を絶賛失墜中のフジテレビで。新ドラマに主演する香取もなんたる不運。それでも懸命に番宣に奔走する香取こそ、プロ中のプロだ。
番組では、ドラマの香取の役柄が二面性を持つ、ということに引っ掛けて香取と志尊に「自分の中の二面性は?」と質問。香取の答えは「闇と光」だった。
「自分の個展でも、こういう個展を開いたんですけど、アイドルとしてこう『光』の部分と、みなさん持ってる、ちょっと下向いちゃう『闇』な部分というか、そんなところも慎吾ちゃんありますよ、という感じですね」
そう明るく説明していたが、ジャニー喜多川氏の性加害や中居の女性トラブルを知った今、「闇」の深さを感じずにはいられない。
(堀江南/テレビソムリエ)