「7回制にするというのはですね、私は大反対です」
「俺は元々、7回制を推奨してるタイプ。プロ野球でもそうしなさいって言ってるタイプだから。
これは高校野球への「7イニング制導入」に対する2人の野球解説者の、まるで正反対な意見である。日本高野連はこのほど、7イニング制、リプレー検証、さらにはDH制の導入を検討していくと明かしたからだ。
絶対反対を唱える江本孟紀氏が自身のYouTubeチャンネル〈江本孟紀チャンネル「エモやんの、人生ふらーりツマミグイ」〉で主張するのは、以下のような見解だ。
「今の時代だからって、変えたがる風潮があるんですね。多少は変えてもいいと思いますよ。でも本筋を変えちゃいかん。野球を9回から7回にするとかね。これはバカげた話でね。プロ野球が7回ならいいですよ。プロ野球が永遠に7回にすることはないと思います。9回やるスタミナを高校で身につけてからプロに来ないと」
では賛成派の高木豊氏の言い分はどうか。YouTubeチャンネル「高木豊 Takagi Yutaka」で言うには、
「今の時間帯に合わないよ。3時間かかってボーッと見てるやつなんかいないから、本当に。1週間に1回しか試合やらないっていうんだったら3時間でも構わんし、見るかもわからんけど…」
ただし、である。高木氏はひとつの懸念を指摘するのだった。
「でも高校野球で7回やって、プロ入って9回っていったら育たないよ、選手が。スタミナ面とかでさ」
導入自体への考えは対立するも、選手を育てる観点からは、2人は同意見なのだった。日本高野連はどう判断するか。
(所ひで/ユーチューブライター)