1月26日のWIN④プロキオンSは、前年の実績を素直に評価したい一戦。同時期に施行されていた18〜24年の東海Sは、前年以降にJRA、かつ2100メートル未満の重賞かオープン特別で、3着以内となった経験のない馬が〈2 0 0 44〉と苦戦していました。
なお、前走が1900メートル未満で重賞だった馬は〈4 4 4 19〉で3着内率38.7%と比較的堅実。一方、前走が1900メートル以上、もしくは前走の条件が重賞以外だったにもかかわらず3着以内となった9頭のうち8頭は、前走の着順が1着、もしくは前走の1位入線馬とのタイム差が0.1秒以内だった馬です。
今年はオメガギネス、サンライズジパング、ドゥラエレーデあたりを重視するべきだと思います。
WIN⑤のAJCCは、基本的に前走好走馬が強いレース。前走2着以下、かつ1位入線馬とのタイム差が0.4秒以上だった馬は21年以降〈1 2 1 35〉ですから、疑ってかかるべきでしょう。
ただし、前走の条件がGⅠで、東京か京都だった馬は21年以降〈1 1 1 5〉。天皇賞・秋などから直行してきた馬であれば、評価を下げる必要はありません。
さらに、前走の4角通過順が2番手以内だった馬は21年以降〈0 0 0 12〉、11番手以下だった馬は21年以降〈0 0 0 13〉。先行力の高さを生かしたいタイプや、極端に先行力が低い馬は期待を裏切りがちでした。
小柄な馬や大型馬があまり上位に食い込めていないことも加味すると、積極的に狙ってみたいのはボーンディスウェイ。前走の中山金杯(3着)は着順以上に高く評価できる内容でしたし、コース替わりは問題ないはずです。
あとは不安要素が比較的少ないレーベンスティールあたりも、有力とみていいと思います。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2025-2026(競馬王馬券攻略本シリーズ)」(ガイドワークス)が好評発売中。