世界最高賞金のサウジカップデーは、現地時間2月22日㊏の開催。メインのサウジカップは、ダート1800メートルの舞台に1着賞金1000万米ドル(約15億5000万円)がぶら下がっており、フォーエバーヤングなど、日本のトップホースが19頭も登録している。
当日は他に5つの重賞が組まれており、そのどれもが高額賞金。予備登録料が無料ということもあって、日本から延べ148頭が名を連ねている。この影響で日本のフェブラリーSの長期的な弱体化は避けられないところだし、日本の馬主、そして生産者の指向がダートに向いていくのも理解できる。
とはいえ、この高額賞金は絶対君主制を敷くサウジアラビア王国の王様から出ているものであり、政情次第では賞金額や、あるいは開催自体に大きな変更が加えられる可能性もありえる。それもわかっているからこそ、世界中のホースマンが今だとばかりにサウジに向かっているのだろう。
シルクロードSというレース名つながりで、中東情勢に思わず触れてしまった。
このレースのキモは「ハンデ戦」ということ。普通に考えれば京阪杯の1、2着馬が強いわけだが、斤量の比較を加えると2頭で後ろを引き離すわけにはいかない。
特にウインカーネリアンは、最内枠からスタートを決めてハナに行った三浦騎手がうまかったとすべきで、同じ手が通用するとはかぎらない。
その点、ビッグシーザーは力でもぎ取った1着。1キロ増のハンデでも馬券圏外には消えない。内枠なら鬼に金棒だ。
ソンシの充実ぶりは、重賞でももちろん軽く扱えない。もっと妙味がありそうなのが、1勝クラスから一気の3連勝でここまできたセントメモリーズ。気難しそうな血統だが、ハンデは間違いなく軽いだけに大駆けの可能性を秘めている。
△各馬も、それぞれが得意技を持っており、展開しだいで上位に突っ込んでくる可能性は十分ある。特にクファシルはまだまだ伸びそうな明け5歳。松山騎乗も推しの理由になる。
根岸Sは、昔から直線一気の追い込みが決まるイメージ。となれば、アルファマムが適役だろう。