中国で1月28日から始まった春節(旧正月)の大型連休が2月4日まで続き、日本各地は中国からの観光客であふれた。
大阪にも大勢の中国人観光客が訪れたが、ひときわ人気を集めていたのが大阪・難波のなんばパークスにある「THE SUMO HALL 日楽座 OSAKA」(運営:阪神コンテンツリンク)だ。
昨年5月にオープンした日楽座は「相撲ショー」を楽しめる施設。普段は日本文化に関心の高い欧米の観光客向けに、英語でショーを行っているが、1月26日、29日は中国語のみの公演を実施。その日以外も春節中は、中国人観光客が殺到した。タウン誌ライターの話を聞こう。
「日楽座はオープンから半年間で1億円の売り上げを突破した人気施設。ショーの内容は相撲の歴史、禁じ手や決まりなどのルールを、力士の実演を交えて解説します。さらに真剣勝負のトーナメント戦を行い、最後は力士たちとの記念撮影もありますね」
土俵に立つのは引退した力士。それだけに迫力は満点だ。
「最も値が張るS席は1人1万6000円で、全てのチケットに『日楽座弁当』とドリンクが付くのですが、春節期間中はオプションとなっている有名料亭の弁当(+4000円)に、普段の2倍の注文が入ったとのことです。併設されたグッズショップでも3万円ほど使う客が多くいて、こちらの売り上げは普段のおよそ30%増だったそうです」(前出・タウン誌ライター)
見事に運営側の狙いが当たったようだ。
(鈴木十朗)