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評価指数は「平均以下の-2」カブス・鈴木誠也が「守備の迷手」に成り下がったのはなぜか

 広島カープ時代にゴールデングラブ賞を5回も獲った鈴木誠也が今、シカゴ・カブスで「守備の迷手」に成り下がっている。いったいどうしたというのか。

 確かに昨シーズン後半からは、DHでの出場が多くなった。それと同時に伝えられるようになったのが、鈴木の守備難である。メジャーリーグ公式データサイト「Baseball savant」による鈴木の守備指数は「-2」となっており、これは「平均以下」の残念な評価だ。

「2月23日のレンジャーズとのオープン戦では、タイムリーエラーを記録しました。今季はDHでの出場機会がさらに増えそうです」(現地記者)

 肩の強さは「平均以上」だが、守備範囲と捕球技術、打球に追いつくスピードの3部門で「平均以下」との指数が出ている。

 守備力が劣化した理由として考えられることは、グラウンド。メジャーリーグの本拠地の大半は天然芝で、衛星放送のテレビ画面を通して見る限りでは「キレイ」という言葉しか出てこない。だが実際に下りたことのある取材記者や、観客席の前列で観戦したファンなら分かると思うが、地面は水平ではなく、けっこうデコボコなのだ。

「そのため、全力疾走しにくいし、目線がブレてイージーフライをポロリ…なんてことになっているのかもしれません。グラウンド整備の決め細やかさでは、日本が上ですよ」(前出・現地記者)

 メジャー関係者からは、こんなチーム事情も聞かれた。

「2024年オフにアストロズからトレードでやってきたカイル・カッター、昨シーズン中盤から頭角を現した若手ピート・クロウ=アームストロングなど、カブスの外野手は守備の巧い選手ばかりです。ショートのダンズビー・スワンソン、セカンドのニコ・ホーナーもゴールドグラブ賞争いの常連。カブスはDRS(守備で防いだ失点)が高く、守備のチームとして認識されています」

 他の選手が巧すぎるため、鈴木が物足りなく見えてしまうのだろう。

 今年31歳になる鈴木は、野球界ではまだ伸びしろのある年齢であり、守備に就かないDHに専念することは、マイナス評価でしかない。

 カブスは東京ドームでの開幕2連戦に臨む。グラウンド整備が行き届いた人工芝球場だから、守備でもいいところを見せてくれるはずだ。

(飯山満/スポーツライター)

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