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岡田彰布の解説は「カネになる」8失点の西勇輝より1失点の田中将大がダメという「眼力」

 阪神と巨人が激突した3月9日のオープン戦後、「ウラの主役」がトレンド入りした。前阪神監督の岡田彰布氏(オーナー付顧問)がMBS毎日放送で解説。阪神ナインにも厳しい物言いで、ズバズバ斬ったのである。

 初回の守りで、いきなり岡田氏がキレた。一死一・三塁、巨人・ヘルナンデスがセンターへの犠牲フライを放ち、先制する。岡田氏は坂本誠志郎のリードをボヤいた。

 ヘルナンデスが打ったのは高めの直球で、阪神先発の西勇輝と坂本のバッテリーからすれば、相手を惑わす「つり球」というやつだが、岡田氏はセオリーなら「低めの変化球で空振りか併殺を狙うべき」と苦言を呈したのだ。

「たった一球で試合の流れを変えてしまう怖さが…」

 解説者が岡田氏だと知らなければ、「阪神に詳しいオジサン」がボヤいているような雰囲気だった。

 阪神は初回に3点を失い、3回には5点を献上。そのイニング途中で西は交代となった。しかし、日本一を達成した指揮官らしい眼力も披露していた。

 巨人の先発投手は田中将大。こちらは3回被安打2、失点1と結果を残したが、岡田氏の見方は違った。

「いや、田中の方が心配。西の方がいい」

 そう言い切ったのである。西は2回2/3で被安打11、失点8と大炎上した。それでも田中がよくないという根拠を聞かれると、

「球威が。(田中の)いい時を見ているから」

 として、多くを説明しなかった。

 確かにその通りで、田中は調子が悪かった。巨人側の関係者の話を総合すると、田中はボールに勢いがないことを自覚し、とにかくアウトを取ることだけに専念していたという。「誤魔化しのピッチング」であり、試合を壊さないことだけを考えていたそうだ。

 甲子園の解説席は、バックネット後方の上段にある。モニターカメラもあったが、完全に好不調を読み取っていたわけだ。

 観客数は4万1839人。ペナントレースさながらの熱気だった。ワンサイドゲームになれば、テレビ視聴者はチャンネルを替えてしまうもの。阪神が大敗しても「岡田さん」がネットでトレンド入りしたくらいだから、球団創設90周年の営業面でも協力してもらったらどうだろうか。

(飯山満/スポーツライター)

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