WBO世界バンタム級王者・武居由樹とは、元キックボクサーとして、なにかと比較される那須川天心。去る2月24日、元WBO世界バンタム級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)に判定勝利するも、試合後のダメージは、那須川の方が深いようにも…。
一方、そのモロニーを同じく判定で破り王者となった武居の試合後の表情は、那須川ほど被弾していない様子だった。
元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏が、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏のYouTubeチャンネル「具志堅用高のネクストチャレンジ」で語ったのは、那須川と武居の違いだった。
武居、那須川ともにサウスポーだが、モロニーの対策について、
「モロニーが前回(武居戦)のも踏まえて、那須川天心という、スピードがあってサークリング手段が強い選手に対して、前に出続けるって作戦を遂行したからだと思ってます。あれを逆に武居選手がやられてたら…武居選手はパンチがあるんで、あれ(前に出続ける作戦)をモロニーができたかわからないところはあるんですけど、作戦の問題かなって」
ここで具志堅氏が、
「天心との時の方が(モロニーの)コンディションが良かったね」
と指摘すると、これに伊藤氏は、
「武居由樹さんとやった時はチャンピオンで来てて、チャンピオンとして構えてるけど、今回って日本に呼んでもらって、(那須川のような)スターに当てられてってことは『ここは絶対に勝って、また行くんだ』っていう気持ちが見えた試合だったかな。(那須川は)今回は数戦分の価値があると思いますけどね」
「武居VS那須川」が実現すれば、「KOなら武居選手、判定なら那須川かな」と伊藤氏は予想。具志堅氏も「前半は武居、後半は天心」と武居のパワー、那須川のスタミナを評価する。両者はいつ激突するのか。
(所ひで/ユーチューブライター)