鉄道ファンから「さすが」の声が上がったのは、3月17日放送の「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)での、マツコ・デラックスの「指摘」だった。
それは「夜ふかし的東京路線調査」と称して、私鉄をメインに各路線の「あるある」を調査した際のこと。利用者に小田急電鉄のイメージを聞くと、
「新宿からロマンスカー1本で箱根に行ける」
「ロマンスカーは朝に通勤する時は快適」
小田急ロマンスカーについての意見が次々と挙がったのである。同時にロマンスカーの走行シーンが流れるとマツコは、
「いつの映像だよ、これ。どんな古いロマンスカー映ってんだよ」
とツッコミを入れたのである。
番組を見ていた鉄道ジャーナリストがこれに頷く。
「映像のロマンスカーは『LSE』の相性で呼ばれた小田急7000形電車です。1980年に運用を開始し、2018年に引退しました。テレビで列車の映像を使う場合、鉄道のDVDから引用することが多いのですが、DVDメーカーのクレジットが入っていなかったので、日本テレビか番組制作会社が撮ったものだと思われますね。今のロマンスカーは『GSE』『MSE』『EXEα』『EXE』の4つが走っていますが、これらの映像はなかったのでしょう。LSEを見て、すぐに古いとツッコミを入れたマツコはさすがでした」
鉄道や建築、裏道まで幅広い知識を持つマツコの本領が発揮された瞬間だった。
(鈴木誠)