6月も終わりに近づき、早くも2015年上半期が終わろうとしている。
お笑い界ではクマムシの「あったかいんだからぁ」、8.6秒バズーカーの「ラッスンゴレライ」が年末の「流行語大賞」候補だと話題になったが、それ以外にも事件、現象、流行は数々生まれ、そのたびにテレビ、雑誌、ネットでキーワードが躍った。そんな言葉の数々で、上半期を振り返ってみよう。
「新年早々、話題となったのが『イスラム国』でした。ネット上では凄惨な画像が流され、世界に衝撃を与えました。犠牲となった日本人2人に『自己責任』論が噴出した点も印象深いですね」(社会部記者)
同じころ、芸能界でも衝撃的な出来事があった。
「おしどり夫婦と思われた三船美佳と高橋ジョージの離婚訴訟です。原因とされる『モラハラ』はワイドショーで再三取り沙汰され、議論が巻き起こりました」(芸能ライター)
円安が進んだことによって、こんな言葉も生まれた。
「中国人の『爆買い』ですね。旧正月に来日した中国人の買い漁りぶりはテレビ的にも面白かった。先日も質流れ品のバーゲンに殺到した中国人のニュースを、各局こぞって放送していましたよ」(テレビ局関係者)
文学界でも注目の言葉が現れた。
「三島賞ノミネート作で芥川賞候補にもなったピース・又吉直樹の『火花』、大ヒット小説で映画化もされた『ビリギャル』が大きな話題になりました。一方で、波紋を呼んだのが元少年A『絶歌』ですね」(書籍部編集者)
ほかにも、官邸に乗り込んだ「ドローン」、歌舞伎町に横行する「ボッタクリ」、榎木孝明が挑戦した30日間の「不食」などが上半期の注目ワードと言えるだろう。
下半期はどんな言葉が生まれるのか。誰も傷つかず、平和的で笑える言葉であってほしいものだが。