7月9日スタートのテレビ朝日ドラマ「エイジハラスメント」にヒロインの吉井英美里役で主演する武井咲。ドラマの主演は「すべてがFになる」(フジテレビ系)以来、半年ぶりとなる。
その武井は同世代の剛力彩芽、忽那汐里との3人で「オスカー3人娘」と呼ばれ、事務所が強力にプッシュしていることでも知られる。なかでも武井はエース格として、毎年恒例の晴れ着撮影会ではセンターに陣取るほか、CM出演も多数。米倉涼子や上戸彩に続く、オスカーの看板女優としての活躍を期待されていた。
だが、剛力がその明るい人柄で、忽那が若手女優随一の演技力で業界内の評価を高めているのとは裏腹に、武井にはあまり芳しい声が聞かれないという。数多くの女優を取材してきた週刊誌編集者は、武井の変遷をこう説明する。
「2010年初頭の武井は、腰も低くて本当に可愛らしかったんです。全日本国民的美少女コンテストでグランプリを逃した話を振ると、明るい笑顔で『グランプリにしてくださいよ~』とハニかんだものです。ところがそれ以降、ドラマ主演が相次ぐようになり、CM出演も急増すると、とたんに事務所の扱いが大物女優化。武井自身も取材の場で疲れた顔を見せるようになり、不機嫌とまでは言えなくても、受け答えが雑になったように感じました」
2012年以降はドラマの主演と映画出演が相次ぎ、さらには10社以上のCMに登場するなど大活躍だった武井、だが急激に変わった環境とあまりもの忙しさに対処できなかったのか、ドラマの収録現場でもセリフを覚えてこないことが日常化。セリフを覚えるための「武井待ち」を繰り返しては、共演者をイラ立たせていたというのだ。
これで名演技を見せられればまだいいものの、忽那とは異なり演技に対する評価はほとんど聞かれないのも事実。昨年12月の晴れ着撮影会では「今年は長いセリフが多い役をやらせていただいて、人一倍話して、ちょっと疲れましたね」とコメントしていたが、女優としては「セリフが長いから疲れた」という言葉は禁句のはずだ。
そんな状況が一変したのは今年に入ってから。この6月までドラマや映画への出演はなく、CM関連の動きもJTBやNECなど4件のみ。休養期間と呼べるほどに露出が減っていたのである。6月6日にはフォトブックが出るなど、明らかに仕事の方向を変えていた半年間だったと言えよう。
その休養明けとなる今回のドラマ。この収録現場でハツラツとした姿を見せることができれば、10代のころのように「可愛くて元気な武井咲」という評価を取り戻せる可能性も十分にある。このドラマで武井が気にすべきは視聴率ではなく、番組スタッフや共演者からの評価なのではないだろうか。
(金田麻有)