芸能

深夜枠に“夜逃げ”した「水曜歌謡祭」はスポ根ドラマ仕立てにするしかない!?

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 21年ぶりとなるフジテレビの生放送音楽番組として大きな期待を背負い、4月からスタートした「水曜歌謡祭」が、9月2日に突然の最終回。5カ月足らずでゴールデン枠から外れ、10月から金曜深夜の放送に切り替わるという。

「結果的に司会のアンジャッシュ・渡部建のサブカル以外では味の出ない小物ぶり、ゲストで見るぐらいでちょうどよかったことが露呈された森高千里…この2人のMC力が低かったことは否めない。レギュラー放送になったことで、昨年までの年2回放送の特別感が損なわれていることも大きかった」(テレビ誌編集者)

 深夜枠への引っ越しで、当然のように予算カットは確実。そのため「番組のクオリティをさらに低下させるのでは?」「いっそのことやめたほうがいい!」と、視聴者からも不安視する声があがっている。

「豪華キャストをウリにしていましたが、今後は一気に弱まるでしょう。それもあり、『水曜シンガーズ』と呼ばれる準レギュラーシンガーたちの多用でカバーしていく無難な策に出るようですね。制作サイドはコーラスを重要視しており、水曜シンガーズの担う役割は大きいと説明しています。ところが、ゴールデン放送時は『コーラスのほうが目立ち過ぎ』『純粋にアーティストの歌が聞きたい』と水曜シンガーズ不要論を唱える視聴者も多かったので、視聴者ターゲットをガラリと変えない限り厳しいままでしょう」(音楽ライター)

 12年にドラマ主題歌にも起用されたバラード曲「Be…」で注目を浴びたMs.OOJA、テイラー・スウィフトの「We Are Never Ever Getting Back Together」を日本語の歌詞に書き換えて歌うなど、実力派揃いの水曜シンガーズだが、大半のメンバーが旬な時期が終わり、同番組の出演で再ブレイクを狙っていた。

「バックコーラスにスポットを当てたアメリカの傑作映画がありましたが、深夜枠となったことで、“売れないシンガーたちの這い上がりスポ根ドラマ”にすれば、奇跡が起こるかもしれませんよ」(前出・音楽ライター)

 フジテレビの迷走はしばらく続きそうだ。

(本多ヒロシ)

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