俳優の戸次重幸が、女優の市川由衣と9月8日に結婚。挙式や披露宴は近親者のみで行う予定だという。戸次は全員が北海道出身の演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで、最近では「ヤメゴク」(TBS系)や「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系)にも出演するなど、実力派俳優として活躍している。
その戸次と同じくTEAM NACSに所属する大泉洋も、2009年の挙式には近親者や近しい関係者が参列しただけで、ごく小規模のものだったようだ。大泉の妻はフジテレビのドラマプロデューサーで、普通なら芸能人など大勢のゲストを招いての盛大な披露宴になりそうなもの。戸次も女優と結婚したにも関わらず、2人そろってずいぶんと地味婚にしたのはどうしたことだろうか。
「2人とも道産子ですし、北海道の結婚式はこんなものですよ」と語るのは、北海道出身の芸能ライターだ。
「北海道の結婚式は招待状に会費○○円と明記する会費制になっています。金額は1万5000円以下が一般的で、他地域のご祝儀相場より安くなっています。この仕組みだと会費の総額が明朗ですし、会費で式の費用をまかなう形にすることが多いですね」
会費制ではご祝儀を渡しても失礼にはならないが、ほとんどの人は会費だけを払うのが普通だ。道産子には慣れ親しんだシステムだが、これを東京など他の地域で行うとなると、面食らう人も多いだろう。さらにもう一つ、独特の仕組みがあるという。
「披露宴を主催するのは両家ではなく、友人などの発起人なんです。そういう意味では他地域での二次会に似ているかもしれません。参加者名簿も地元の友人が管理するので、新郎新婦が芸能人だからといって、芸能人をたくさん呼ぶという形にはなりづらいでしょうね」(前出・道産子ライター)
大泉や戸次の結婚式が会費制だったかどうかは定かではないが、北海道にこだわって活動している2人ゆえ、お祝い事でも北海道流を貫いている可能性は高い。実際に大泉は地元の札幌で式を挙げている。芸能人の結婚式ではテレビ局の取材が入ったりすることもあるが、こんな地味婚も味があっていいのではないだろうか。
(白根麻子)