ギリギリでCSに滑り込んだロッテでは、打率3割1分7厘(リーグ4位)の清田育宏(29)がワーストナインの一員に。いったいなぜなのか。
モデル女性と不貞行為のあげく妊娠させ、中絶を強要していた事実を写真週刊誌に報じられるという大失態を演じてしまったのだ。交際時のLINEでのやり取りに加え、交際中の写真、無料ゲームアプリ「パズドラ」に謝罪メッセージを残した顛末まで暴露される始末。初の3割達成という結果も台なしになった。打撃成績は十分でも、グラウンド外でのプレーは凡打と大失策にまみれていたようだ。
そのロッテに競り負けてCS出場を阻まれた西武では、炭谷銀仁朗(28)が極度の打撃不振に陥った。8月終了時点で打率1割8分6厘。パ・リーグでは47年ぶりとなる「規定打席到達での1割打者」という不名誉な記録が誕生するかと話題になった。9月以降に何とか持ち直し、珍記録誕生は免れたが、最終打率は2割1分1厘。やはり規定打席到達者中最下位だった。
昨オフの大型補強がまったく功を奏さず5位に沈んだオリックスからは、4人が選出。筆頭は大型補強の目玉だった中島裕之(33)だろう。3年総額12億円で入団。主砲として期待されながら、右太腿肉離れで戦線離脱する4月下旬までの打率が2割1分6厘。5月下旬にもぎっくり腰を訴え、6月上旬までチームを離れた。スポーツ紙デスクが言う。
「一塁手としての守備範囲も狭く、記録に残らないエラーを連発。投手陣は不満タラタラでした。6月以降は何とか帳尻を合わせましたが、A級戦犯の一人であることは間違いない」
大型補強のもう一人の目玉だった小谷野栄一(35)も、3年3億円という年俸を考えれば、期待を裏切ったと言われてもしかたなかろう。4月までの打率が2割4分7厘とスタートダッシュに失敗し、チーム低迷の一因に。5月上旬には左太腿裏の故障で離脱。6月にも右前腕部を骨折して9月まで二軍暮らしと、補強選手の役割をまるで果たすことができなかった。既存戦力の不調も大誤算で、
「昨年、首位打者を獲得、今季から主将に就任し、さらなる活躍が期待された糸井嘉男(34)が開幕から極度の打撃不振に陥りました。7月上旬には、右肘靭帯と右腓骨筋腱板損傷でチームを離れることに。6年連続で継続してきた打率3割以上もとぎれてしまった。8月以降は息を吹き返し、最終的に2割6分台まで打率を上げましたが、前半戦の不振はチームの低迷に大きく影響しましたね。一発長打に期待のかかったT─岡田(27)にいたっては、開幕からわずか16試合で、不振のため二軍送り。その間の
成績は打率1割5分4厘、0本塁打、6打点と惨憺たるものでした。その後も7月、8月の2度にわたって故障により登録を抹消。主軸不在で、チームは浮上のきっかけを失いました」(スポーツライター)