2月16日、民主・維新両党の合同代議士会で民主党の中川正春衆院議員が、甘利明前経済再生相が睡眠障害で自宅療養していることをネタに「安倍首相の睡眠障害を勝ち取ろう」と発言。これには同じく民主党の枝野幸男幹事長も見過ごせず、17日の記者会見で中川氏に注意したことを発表。改めて謝罪した。
「甘利氏、そして“ゲス”と叩かれ辞職した宮崎謙介元議員と、自民党に批判が集中するタイミングにこの失言はいただけない。これまで失言で失脚した議員は山ほどいるのに、任期7期で何を見てきたのでしょうか」(週刊誌記者)
しかし、失言は民主党だけではなかった。2月17日、参議院の憲法審査会で自民党の丸山和也議員が「アメリカは黒人が大統領になっている。これ、奴隷ですよ。建国当初、黒人、奴隷が大統領になるなんて考えもしない。ダイナミックな変革をしていく国だ」と発言。丸山議員は審査会後に会見でこの発言を撤回した。
「アメリカ、そしてオバマ大統領を批判する内容ではなかったとしても問題発言です。オバマ氏の先祖は奴隷ではありませんしね。民主と自民の“両成敗”という扱いで双方が矛を収めそうな気配で、参院選を前に国民の政治不信が拡大していくでしょう」(前出・週刊誌記者)
不適切発言、離党、大臣辞任、議員辞職。国会議員の情けない姿をわれわれ国民は何度見させられなければいけないのか。こんな議員がのさばらないように、政治不信だからと背を向けるのではなく、しっかり見極めて選挙で投票したいものだ。