2月12日に行った記者会見で、議員辞職を明言した宮崎謙介議員。その会見では有権者や自民党などに対してお詫びの言葉を口にしていたが、ほかにもお詫びすべき相手がいると指摘するのは、ベンチャー企業に詳しいIT系のライターだ。
「宮崎議員はぜひ、自分が大層な講釈を垂れた学生たちにも謝るべきでしょうね。同議員が創業したネオトラディションというベンチャー企業では京都大学と組んで、学生を対象としたビジネスプランのコンテストを開催するほか、彼自身も講義も担当していたのです。その講義に熱心に耳を傾けていた全国の学生たちはいま、呆れ果てているんじゃないでしょうか」
宮崎議員が講師を務めたのは、「第一線で活躍する方からの生きた講義」をテーマにしたもの。他の講師陣にはDeNAの南場智子氏をはじめ、ぐるなびやはてなの経営陣など豪華な顔ぶれが名を連ねていた。その講義で宮崎議員が語っていた言葉がいま、まさにブーメランとして同議員を直撃しているのだという。IT系ライターが続ける。
「宮崎議員は学生を相手に、企業が求める人材像として3つの点を挙げていました。それは『自ら考え行動すること』『相手や社会の基準で考えること』、そして『目の前の物事の積み重ねを大切にすること』です。この3点をもとに今回の不貞行為を見た場合、実践できているのはせいぜい一番目だけじゃないですかね」
しかも宮崎議員は、何よりも最も重要なこととして「覚悟があるか、本気かどうか」を強調していた。ということは覚悟や本気をもって、不貞行為に挑んでいたのか。今一度、学生たちに向けてその辺を語ってもらいたいものである。
(金田麻有)