6月3日、この世を去った元ボクシングヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ。日本では1976年にアントニオ猪木との異種格闘技戦を行ったことで知られている。6月12日にテレビ朝日系で放送された追悼特番「蘇る伝説の死闘『猪木vsアリ』」では、伝説の一戦を全ラウンドノーカットで再放送。「やっぱり凄い試合」「初めて観たがアリも猪木も格好良すぎる」といった声がネット上でも飛び交った。
アリとともに猪木にも脚光が当たった今回の追悼特番だが、この放送に永田町関係者からは大ブーイングが聞こえてきた。抗議の声を上げるのは野党議員の秘書を務める男性だ。
「現在の猪木さんは、日本を元気にする会の代表ですよ。来月に参院選を控えるタイミングでああいう特番を流すのは問題があるんじゃないですか。政党のイメージ操作に繋がる不適切な番組内容ですよ」
また、一方ではこんな声も──。
「政治家としてのアントニオ猪木には存在感がないから、追悼特番ぐらい別にいいんじゃないですか。私も番組を観ましたが、あの頃の猪木さんの輝きはどこへ行ってしまったんでしょうね」(与党関係者)
アリがこの世を去った事で脚光が当たった猪木。果たして、政界で輝く日は来るのだろうか。
(白川健一)