プライベートも充実している。寮生活時代は球団の管理が厳しく、一時は「女性経験がないのでは?」と噂が流れるほど浮いた話はなかった。だが昨オフに退寮したことで、これまでは控えていた飲み会参加の機会が増えた。それでも「お姉ちゃん系の店」に流れ込む二次会、三次会は遠慮しているというのだが、
「東海地方のテレビ局の某アナと大谷が交際しているのではないか、と現地マスコミで噂になっています。この年上の女子アナは、名古屋での交流戦ではなく、札幌や大阪での試合をプライベートで何度も観戦する姿が目撃されています」(スポーツライター)
そして、大谷が成績を残すのと同時に、水面下で進行しているのが、メジャー移籍である。昨オフ、投手3冠を達成して年俸は1億円アップの2億円に到達したが、投手プラス打者としての査定は通常の1.5倍。大谷は金銭に無頓着だが、投手で2年連続のタイトルを奪い、打者として3割20本塁打をマークすれば4億円突破の可能性もあり、日本球界では巨人、ソフトバンク、阪神を除く9球団で「年俸の限界値」と呼ばれる5億円突破も見えてくる。そうなると活躍とは裏腹に、球団が大谷を抱えていられなくなるという経営事情が出てくる。球団関係者によれば、
「日本ハムは札幌ドームから本拠地を近隣に移転させるつもりですが、当然、それには金がかかる。大谷の年俸が5億円を超えた時点で、球団がポスティング移籍に踏み切るのは濃厚」
早ければ17年オフにメジャー移籍のXデーがやって来る。メジャーは全球団がてぐすね引いて、その日を待ちかねているのだ。
そんな2歳年下の大谷の大活躍をライバル視しているのが、“超人”山田だ。ちょうど大谷が先頭打者初球アーチをかけた時、山田は秋田での巨人戦の最中だった。テレビ局のアナウンサーからその事実を知らされるや、端末を使って試合中にそのVTRをチェック。「ほんと恐ろしいっすね」と口にしていたというが、その直後に逆転の28号2ランを放ち、連日のお立ち台に立った。7月10日の中日戦ではプロ通算100号アーチとなる今季29号。23歳11カ月での100号到達は、ヤクルトでは現楽天・池山隆寛打撃コーチの24歳7カ月を抜く最年少記録だ。
身長180センチで76キロ。プロ野球選手としては決して大きいとは言えない体のどこに、本塁打量産の秘密があるのか。球界OBが言う。
「昨年から杉村繁チーフ打撃コーチ(58)の発案で、試合前に両手を上下入れ替えてバットを持ったり、後ろから投げたりと、10種類以上のさまざまなティー打撃を実践しています。山田は技術的には左足を大きく上げてタイミングを取り、コンパクトな振り出しから体の回転を使って打ちますが、この練習でバランスが保たれるのです」
春季キャンプでは、同じポジションの広島・菊池涼介(26)に強烈なライバル心を見せて、守備力アップに取り組んでいた。その守備練習が下半身強化につながり、打撃にも好影響を与えた、との見方もある。