18歳の宮沢りえの写真集「SantaFe」が発売された90年代、なぜか10代の一糸まとわぬ姿がグッと減少する。そんな中、アイドル路線で売り出していた麻生久美子(38)が19歳の時、柄本明主演の映画「カンゾー先生」で見事な若々しい肢体を隠すことなく披露している。
舞台は瀬戸内の漁村、麻生は貧しい生活のため売春をしている。納屋で客と抱き合い、芸者宿ではオッパイを剥き出しにして、客に股間を撮影させるなど官能シーンが満載だ。
「ラストシーンには船上でお尻まる出しのスパンキングシーンも用意されています。日焼けした野性味たっぷりな肢体と、この若さなくしてはありえない、キュッと締まった美尻がたまりません」(松井氏)
2000年以降、いよいよ10代の初脱ぎは消滅の危機を迎えた。光明となったのが、先の吉高由里子だが、メガホンを取った巨匠・蜷川幸雄監督は今年5月に他界してしまった。期待がかかるのは、これまで満島ひかり、神楽坂恵、水野美紀などの濃厚カラミを撮ってきた園子温監督である。平成の“脱がせ屋”が、バイオレンス映画「TOKYOTRIBE」で裸にひんむいたのが、19歳の清野菜名だ。
ギャング団の抗争を描いた本作で、清野は“ミニスカ回し蹴り”で紅一点の存在感を放つ。だが、屈強な男を相手に力尽き、ベッドに組み敷かれてしまう。
「『どうぞ、犯してくださいな』と、最後まで意地を張る強気なセリフがたまらない。白い下着姿だけでもエロいが、ナイフでブラひもを切られてポローンとオッパイがこぼれるシーンは貴重です。透き通るような肌に咲いた、淡いピンクの乳輪がまぶしく映りました」(前出・織田氏)
10代ヌードが減少傾向にある昨今、この“自粛ムード”に異を唱えるのが秋本氏だ。
「デビュー作の『高校生ブルース』で、15歳か16歳で脱いだ関根恵子(61)のまぶしい体は今でもまぶたに焼き付いている。こんなにかわいい人が少女っぽさを残しながらヌードをさらしている、とドキドキしました。彼女をはじめ10代で脱いだ女優は息が長く、大女優になるという歴史があることに注目すべき。最近でも完脱ぎではないものの、二階堂ふみなどは濃厚なカラミを見せている。女優の“清純派期間”なんて、ないに越したことはありません」
これを機会に、妖精濡れ場を見比べてほしい。大女優の片鱗をうかがわせているはずだ。