第4期から泉ピン子(69)、吉田鋼太郎(57)らとともに新キャストに加わったのは、ミスワールド2013の日本代表の田中道子(27)。西田の秘書兼関係のある女性役を演じている。本作で女優デビューの田中が、舞台裏で目撃した米倉の姿を明かす。
「最初は本当に不安だらけで、ようやく最近慣れてきました。主演の米倉さんがいらっしゃると、現場の空気がキラキラします。新人の私にもすごく気さくに話しかけてくださって。ドラマは、現場の雰囲気や役者さんのアドリブでセリフが少し変わったり、増えたりもするので、全員で『作り上げている』感じがします」
米倉といえば、衣装が男性視聴者に非常に好評だが‥‥。
「実は現場では、いつもレッグウオーマーを履かれているんです。撮影スタジオの中って、すごく寒いんですよ。『冷えは大敵よ!』って言って、私にも履くように勧めてくれました」(前出・田中)
「鬼」の大先輩女優が、相好を崩すこんな一幕もあった。
「第3話の24.3%という視聴率が出たのが、ちょうど第5話と第6話の撮影の真っ最中だったんです。たまたまNGが出たりして、何回も撮り直ししている時でした。でも、視聴率がすごかったから、皆さんうれしそうで、ピン子さんも『10%台だったら、私怒ってたわよ。24%だから許すんだから』って笑っておっしゃってました」(前出・田中)
視聴率競争で王者・日本テレビの後塵を拝すテレビ朝日。だが、「ドクターX」は決めゼリフ「私、失敗しないので」を地で行く看板ドラマとなった。気になるのはシリーズの継続である。同局のもう一つの金看板ドラマ「相棒」は、シリーズ15作目が現在放送中だ。内山氏は、
「ドラマのシリーズ化は苦手なので、第1期で終わるつもりでした」
と苦笑しながら、こう続けた。
「ただ、やり残したこともあったし、米倉さんとは『交渉人』を2シリーズやってもいたので、『2まではやりたいね』と話していたんです。そして、その第2期が終わる頃には、会社からの『やめるな』という声に『御意』と答えるしかなくなり‥‥。私も海老名と同じ中間管理職なので(笑)」
内山氏も米倉も、第3期で区切りをつけるつもりでいたという。実際に翌15年は、スペシャル版を含め「ドクターX」は放送されていない。
「終わって1年もたつと、意外にも『大門未知子ロス』になっちゃったんです。これは米倉さんも同じだったようで。それでスペシャル(16年7月3日放送)を作ったら、もう一度ハマってしまいました(笑)」(前出・内山氏)
では、「御意男」のレギュラー復活はあるか──遠藤に聞いた。
「正直に言うと同じ作品に出続けるのは苦手です。でも海老名は、今回またやらせてもらって楽しかったし、大好きなキャラクター。シリーズが続くなら、何か新鮮なものを得られると感じられるかぎり、出演させてもらいたいですね」
どうやら続く第5、6期には“ベストメンバー”が再集結する運びとなりそうである。最後に内山氏は、今年末のクライマックスを明かすサービスをしてくれた。
「今期の最終章と呼んでいるラスト2回、大門未知子が誰のオペをどのようにやるのか、というところにご注目ください。涙なくしては観られません! 『泣ける最終回』をお約束します!」
衝撃の第4期ラストに向けて、「ドクターX」からますます目が離せない。