来年2月に芸能界を引退することを発表した乃木坂46の橋本奈々未が、アイドルを志した理由は“お金”だったと心境を吐露したことが話題となったが、はたして本当にアイドルがどれほど一攫千金を狙える職業なのか気になった人も多かったはずだ。
そんななか、橋本と同じく乃木坂メンバーである高山一実が11月12日に放送されたバラエティ番組「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京系)に出演、給料事情について告白してアイドルファンをざわつかせた。
高山は「1年目とか下積み時代とかは給料月5万円だった」と明かし、「服とか買ってたら赤字だった」と、駆け出しアイドルの苦労を語った。
しかし、乃木坂は月給制と前置きしたうえで「年々給料はちゃんと上がっている」と補足。「(現在は)不満はないぐらいもらえてる?」という質問に対しても、「一生続けられる仕事じゃないので、もらえる時にもらっておこうっていう気持ち。でも、一生に換算したらそんなもらっていない」と、ところどころ濁しながら返答した。
売れっ子アイドルだけに、現在の収入は同年代の会社員よりはもらっているだろうが、しかしこれは乃木坂のような成功したグループの上級者の例。アイドルファンたちは、まだブレイクできていないアイドルたちの給料が5万円程度だという現実を知って、あらためて厳しい世界だと認識したようだ。
「地方出身メンバーは加入直後、寮暮らしをしていました。おそらく費用は事務所が負担し、それとは別に5万円という給料でしょう。高山が話していたように、個別握手会で着る私服を購入したりすれば、これはかなりの出費になります。ちなみに高山はその薄給でもなんとかやり繰りしていくため、洋服のセール情報にとても詳しかったり、とにかく節約を心がけていたメンバーの一人。高山の節約術として有名なのが、自分が着た服を古着で売るために、新しい服を購入してもあえてタグを切らずに着用して握手会に参加していたこと。本当に苦労していたようですね」(アイドル誌記者)
ちなみにHKT48の指原莉乃は、古巣AKB48の新人時代の給料について、研究生時代には無給で交通費だけしかもらっていなかったと暴露していた。そして、研究生から昇格して初めてもらった給料はこちらも「5万円」。アイドルの壁はまず、5万円を超えることから始まるということか。
(田村元希)